ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


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ゴマブックス続き・ディスカヴァーに感動したこと

 ゴマブックス関連の続き。

 先ほど、買い物に行った帰り、ポストを見たら
 東京地方裁判所
 からの封筒あり。「オレ、何か悪いことしたか~」と相当焦りました。
 中身はゴマブックスについて。再生手続きを開始したので、債権調査をしたい、記入して送れ、というもの。その切手代は債権者負担なので、またこれで神経を逆なでしているような、そうでないような。

 日刊ゲンダイにもこのネタがありました。

 何でも菅山かおる(元全日本女子バレーボール代表)や、

VOAR!(ボアール) 菅山かおるファースト写真集<メイキングDVD付>

浦川一憲 / ゴマブックス



 

WBCに愛があった。三塁コーチが見た侍JAPANの知られざる感動秘話

高代 延博 / ゴマブックス


高代延博(WBC日本代表・内野守備走塁コーチ)などスポーツ選手の本の印税・ギャラが未払いとのこと。
 高代コーチの本は7月発売で「印税は200万円以上」(記事より)。ただ、ゴマブックスは印税支払いが発売月の3ヵ月後、つまり10月支払い予定。

 ちょっとひどいのは、菅山さんのケース。3月発売でほぼ完売。「500万円以上のギャラや印税が振り込まれるはず」(記事より)だったのに、未払い。3ヵ月後払いでも、6月には入金しているはずなので、これは言い訳できません。
 債権者説明会でも、800万円が未払いだったとか、2年払っていないとか、そういう話がぽんぽん出ていました。民事再生手続き、今後どうなるのでしょうか?

 さて、一昨日、ディスカヴァー21の営業部長さんと一緒に大学生協連へご挨拶。ここで感動したことがありました。校了していないし(今まさにその作業中です)、共著者・常見さん、編集さんとも一杯議論をしたし(別にケンカというわけではありません)、何よりもまだ一冊も売ったわけではないけれど、でも、この出版社にお願いして良かった。そう思えた瞬間でした。それは何か。

営業部長「うちは追加発注をいただければ、2日でお届けします」

 このことを昨日、ディスカヴァーの打ち合わせの席で伝えると、相方・常見さんには分かってもらえましたが、ディスカヴァーの皆さんには分かってもらえませんでした。

 たとえて言うなら、水道が未整備の国から来日、上下水道を見て「わー、すごーい」とはしゃぐ外国人が私、「それ、凄いと言われてもなあ。当たり前だと思っていたし」と戸惑う日本人がディスカヴァーの皆さん、と言ったところでしょうか。

 『強い就活!』は10月5日発売予定です。仮に最初の一ヶ月での初速が一日10冊ペースだったとしましょう。
 100冊入荷してくれた書店さんでも10日、つまり15日には完売しています。
 おそらく、初速などを見て8日から13日の間には追加発注をかけてくれたとします。

 ディスカヴァーの場合は2日で届きますから、在庫切れとなる可能性はそう大きくはありません(追加発注日にもよりますが)。

 しかし、他の出版社の場合、入荷まで1週間、2週間、あるいは1ヶ月かかるかもしれません。
 仮に追加発注から入荷まで2週間、書店は12月31日まで営業、かつ1日10冊ペースが変わらないと仮定しましょう。最初の追加発注は8日、この場合、入荷までは2週間ですから22日。15日に完売すると、7日間、在庫切れを起こします。

 しかも、ディスカヴァーのような直販出版社なら書店が100冊注文してくれれば必ずその冊数が入ります。その点、一般出版社だと、取次や営業の判断で在庫調整が入り、100冊注文でも50冊なり、70冊なりに変わるかもしれません。

 もし、1日10冊ペースが年内途切れず、かつ在庫切れが起こらない追加発注をしてくれた場合、ディスカヴァーだと88日×10冊=880冊。これだけの冊数が単純計算でも見込めます。

 その点、追加発注が2週間かかる出版社だと、この880冊から在庫切れ期間や在庫調整などを考えればもっと減っていきます。機会損失とはこのことです。

 これまで書店さんを相当数(延べだとおそらく300以上)回って、あちこちで入荷の遅さを言われたことがあります。

 様々な原因があるにせよ、せっかくの販売機会があるのに、むざむざ読者を失っていることは確かなのです。

 それを編集さんなり、営業さんなりに言っても、まあ、反応が悪い。いや、悪い程度ならいいのですが、それを指摘した瞬間にメールを送ってこなくなったり、「著者の分際であれこれ指示するな、偉そうに」云々などと逆ギレされたり。

 「大して売れないくせに、そういうことは言わない方がいい」云々とも言われたような、そうでないような。

 まあ、確かに出した本が100万部を必ず越えるメジャーではないので偉そうには言えません。それに、書店さんの追加発注に必ず応えて、その分がそのまま返本される、その繰り返しで倒産した出版社があるくらいですし(ベストセラー倒産と言います)。

 ただ、ベストセラー倒産を恐れるあまり、あるいはそれを言い訳にして、販売方法や入荷速度について思考停止状態という現状はいかがなものでしょうか。

 その点、ディスカヴァーの「2日」、著者としては相当心強い限りです。さあ頑張ろう!
by reiji0 | 2009-09-12 19:29 | 日記