ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


by reiji0
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大阪大学・大学生活環境論は過保護なのか?

 今朝は5時起きで大阪大学に行きました。お目当ては大学生活環境論。前々から聴講したいと考えていまして、それがかなった次第。
 この講義は1年生の必修講義でして、内容はカルト宗教・交通事故・麻薬についてです。
 『最高学府はバカだらけ』刊行の前年2006年より開始し、今年で5年目となります。

※以下メモ

●大阪大学の姿勢は「カルト問題を放置せず学生を守る」「カルトの被害防止は大学の社会的責任である」
●オウム真理教の村井秀夫は1983年理学部・物理院卒。他にも医学部卒業生などもいた。
●カルトは3つの破壊(本人の人格、本人と家族との関係、本人と社会との関係)、3つの詐欺(知的、道徳的、経済的)が特徴
●環境やボランティアサークルなどで偽装。そのため、GECSやフロンティアという大学公認サークルが勘違いされいい迷惑
●キャンパスの外に活動拠点、お金の出処が曖昧かつ豊富、沿革があいまい、サークルに名前付けない、メンバーの名簿が不明瞭、メンバーが社会常識に疎い、入会した新入生同士の横のつながりをブロックする、飲酒・喫煙・恋愛禁止、聞きなれない用語が飛び交う、正確な団体名や活動内容を知らせないなどの特徴があれば怪しく要注意
●カルトに一度入って脱会しても、指示依存症、判断できずパニック症候を起こしやすい、正当な自己主張できない、白黒付けたがる、家族に対するマイナスイメージの残存、都合悪くなるととりあえず回避するためのウソを付く、などの後遺症がある
●カルト宗教の学内勧誘は、コミュニケーションのルールを守らない、他者の信教の自由を侵害、学業に支障などの問題がある。つまり、カルトの勧誘はハラスメント
●おかしいと思ったら調べる、相談する、はっきり断わること。
●阪大坂では自転車の走行を禁止しているのによく乗っていて事故起こりやすい
●他者の安全を守るために何ができるか、という視点を持って欲しい。それが自分を守ることにもなる。
●2004年から5年間で68件の事故あり。
●せっかく大阪大に入ってくれたのだから元気な体で卒業して欲しい
●カンニングするとその学期に取得した単位全てが無効となる
●教壇から見ると怪しい動き、すぐわかる
●大阪大は学生1人あたり400~450万円くらいかけている。学費を差し引いた出所は税金。それは将来、世のため人のためになってほしいという期待から。
●薬物はヤクザや不良だけの話ではない。一般人にも入り込んでいる。
●2009年の京大・覚醒剤事件は実は自分(説明する学生)の友人の友人。無縁でなかった。

 こういう話、自分で気づけよ、と思われるかもしれません。確かにその通りなのですが、現実問題として、気付かない学生が多数いるわけです。そして放置しておくと、様々な落とし穴にはまってしまい、人生を台無しにしてしまうのです。

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 勧誘ビラの実物や交通事故現場の写真などを交えての講義、学生も結構真剣に聞いていました。

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 講義終了後、3月に会った学生の一人と博物館のカフェに行って食事。就職のことなど色々と話をしました。

 いつもの大阪大生協に行ってご挨拶。久々でしたが、通常は入荷しないディスカヴァーの拙著も入荷してくれていたとのこと。何でも、返本できないと根強く考えられていたらしいです。

 さらに阪急を乗り継いで、神戸大生協へ。神戸大、初めてだったのですが、結構、高台にあるのですね。

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 帰りにタクシーに乗ると、

「坂多いでしょ?だから、この辺、自転車事故はほとんどないんだよ」
 と運転手さんが教えてくれました。確かに急な差かばかりなので、自転車は少ないでしょう。
「でもね、学生さんはみんな原付に乗ってこれが危ないんだよ。3年に2件か3件くらいは死亡事故も起こしちゃうんだよねえ」
と嘆いていました。

 結局のところ、問題はどの大学も同じ。言わないことで放置するのか、それとも過保護との批判を浴びてもきちんと対応するのか。
 私はすでに答えは出ていると思います。
by reiji0 | 2010-05-08 18:56 | 日記