ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


by reiji0
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講演の依頼について(学生向け)

「講演に来てください」
とよく学生から声をかけてもらうようになりました。
 話を貰うのは嬉しいですし、こちらもできるだけ協力します。ただ、単純に手順を知らないのか、それで話が潰れることもそれなりにありまして。
 簡単ですが、講演依頼の方法をまとめました。他の講演者にも使えるのでご参考までに。

1)なぜ、その人なのか?
 依頼される側からすれば、「なぜ自分なの?」と考えてしまいます。
 そもそもなぜ講演を開いて、その人を呼びたいのか。その講演者の本を読んだ上で、どんな講演にしたいのか、考えましょう。

2)時期
 勝間和代さんクラスだと半年より前に依頼があります。当然、スケジュールはどんどん埋まっていきます。それでも、わずか3週間前に東大生から講演依頼を受けて、話に乗った勝間さんは偉い。ま、東大での講演が勝間さんにもメリットがあったとも言えますが。
 少なくとも開催時期の2ヶ月前には依頼してくれると、受ける側もスケジュールが組みやすいです。
 それと、開催時期の設定。例えば7月末に就職講演をやっても、大学が夏休みならまず集まりません。しかし、その日に就職ガイダンスがあって、その流れで開催したいというなら話は別です。同じように、インターンシップに関する講演なら5~7月なら人は集まるでしょうけど、9月だともう遅すぎますよね?
 単に「講演企画をしたい」というだけでなく、「開催時期と講演テーマがそもそも合っていて、人が集まるかどうか」、これもきちんと考えましょう。

3)依頼の前に
 一個人であれば、有志を募って「講演実行委員会」を結成するなどしてみるといいでしょう。その上で、内々に大学の就職課など教職員に「こういうことを考えている」と相談してみるのも手です。場合によっては何かしらの協力が得られるかもしれません。
 ただし、あくまでも仮の話にしておくこと。講演者への依頼の前に、講演日程などを全部決めてしまうと、大問題です。講演者の日程が合わない、趣旨に賛同できないなどの理由で断わられる可能性もあります。何より、手順としては、まず講演者に依頼するのが先。大学に正式に話を通すのは後のこと。相談するとしても、正式決定としないことです。
※日程が全部決まった後に、依頼を受けても、講演者としては非常に不愉快です。特にこの石渡は、「手順が逆だろ」と思うだけです

 依頼する前に講演者のブログやツイッターは見ておきましょう。そうすれば、講演するところがどんなところか、大体は分かりますし、最新の著作や雑誌記事の話も分かります。そうしたものは目を通しておきましょう。
なお、ときどき著書を
「図書館で借りて読んだ」「ブックオフで100円で買った」
と正直に答える学生さんがいます。

 俺の本を買わないなんて、こっちは生活がかかってんだ、バカヤロウ!

 こほん。絶対に買えとまでは言いませんが。
 図書館やブックオフと言われると、何だ、その程度の価値しかないのか、と悲しくなります。
 仮に図書館・ブックオフだったとしても
「読みました」
とだけ言えば十分です。

4)依頼の方法
 パソコンメールが一番です。

 件名には名前と大学名、要件を書くこと。携帯メールだと件名は未入力にするか、簡単にするか、ですが、PCメール、それも最初のメールでは、どこの誰がどんな要件か、簡単にまとめるべきです。
 本文では、時候の挨拶などは不要(OB訪問の依頼でも相当長く書く人がいますが、大却下)。
 どこの誰(●●大の●●と申します)、講演企画の概要、開催時期、謝礼・交通費の有無、推定参加者数などをまとめましょう。
 開催時期はある程度の幅を持たせること。

例1)10月上旬から就活意識が高まるので開催したい
→10月第1週から第2週でご都合の良い日時~

例2)毎週水曜の夕方だと学生が集まりやすいから、水曜しばりにしたい
→(なぜ水曜なのか説明した上で)10月の水曜日で~

謝礼・交通費の有無は一応書くこと。
 相場はあってないようなものです。分からない場合は正直に書けば十分です。

 私の場合は、
大学・書店・企業・教職員団体など→その主催者の規定額、または主催者・石渡が事前に相談して合意した額
学生団体・学生の持ち込み企画→条件をクリアすれば、講演料・交通費・宿泊費などは原則無料

 としています。
 依頼メールに戻ると、末尾には自分の名前、所属、住所、携帯電話の番号、携帯メールなど連絡先は一通り書くこと。
 講演ではないですが、かつて、就活デモの主催者とおぼしき学生から連絡がありました。が、デモの主催者なのに名前なし、連絡先なし。デモを企図しているのに連絡先も書けないとは、ということで無視決定。
 その後、「ネットでのやりとりから始まった話なので自分の名前なども名乗れなかったのでは」と同情論も聞きましたが、主催であってもなくても、名乗れないという時点でNGだ、そんなの。いーえ、あたしゃそんなの認めませんよ、ええ。


5)依頼後、返事がない場合
 メールを送って1週間、返事がないようなら、再度メールを送るか、ツイッターがある場合は「講演依頼のメールを送らせてもらったのですが」とつぶやきましょう。
 それでも反応がなければつぶれた、と考えるしかないです。普通は、受けるか受けないかの返事は出すはず。
 講演の趣旨に賛同できないのか、スケジュールが詰まっているのか、断わる理由はそのどちらか。
 私の場合、あからさまに怪しい団体(自己啓発系、宗教、特定の主義主張に偏りすぎなど)はお断りしています。さすがにそれが理由とは返信しませんが。
 スケジュールが合わないときはその旨を伝えます。その場合、時期を変えて再度、アタックすると実現するかもしれません。
 それから、私の場合ですと、ブログ等で講演予定は早めに公開しています。
 その前後に、近隣地域に該当する場合は話を受けやすいです。

例1)
 6月18日 北大講演
→札幌に滞在しているので、その前後の日程で札幌・北海道の大学・学生からの講演依頼は受けやすい

6)講演者決定後
 講演者が受諾したら、大学や大学生協などに報告、協力を正式に要請しましょう。集客も大事です。黙っていては人が来ません。
 チラシを作って学内での告知はもちろん、講演実施をブログやミクシィ、ツイッターで告知することも必要です。
 学内メディアがあれば連絡し、さらに地元の新聞社やミニコミ紙、テレビ局などにもこういうイベントがある、とダメ元で連絡しましょう。場合によっては取材に来て、記事や番組になります。そういう交渉はいい社会経験になるかと。

7)講演決定後、トラブルが起きた場合
 言いづらくても、講演者には連絡しましょう。仮に、何かの都合で講演開催がうまく行かなくなったときはすぐに講演者に連絡すること。時期が遅れそう、なども同様です。
 開催間際になって、中止が知らされるとショックです。
 それから「講演をぜひお願いしたい」と伝えておきながら、その後、なしのつぶてというのも、ちょっとどうか、と。

8)講演終了後
 講演が終了したら、講演者にお礼と報告をしましょう。アンケートを取る取らないは好みの問題ですが、とらない場合でも、「参加者からこういう反応がありました」と伝えれば講演者は喜びます。それがネガティブな反応だったとしてもです。

9)講演依頼で困るパターン
ⅰ依頼学生の名前などがない
ⅱすでに大学などと話を付けて開催日が決まっている
ⅲ依頼しておきながら、その後、連絡がない
ⅳ開催前から参加者が少数であることが明らかなのに、それを隠そうとする

 以上、講演依頼についてのまとめでした。ご参考までに。
by reiji0 | 2010-06-14 13:29 | 日記