ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


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環瀬戸内海にある環太平洋大学その1

 2007年の『最高学府はバカだらけ』を覚えていらっしゃるでしょうか?自分の著作では2番目に売れた本です。

最高学府はバカだらけ―全入時代の大学「崖っぷち」事情 (光文社新書 318)

石渡 嶺司 / 光文社

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大学のことを相当皮肉って書いたので大学関係者に相当いらん敵を作った模様。もっとも、この間、話した某大学キャリア職員によると、
「あの本だけだとこいつはダメだと思ったが、その後の中央公論の記事でいいこと書いていたから見直した」
 とのこと。うーん、人間の評価はどこで定まるかわかりませんね。

 閑話休題。
 同書では、大学名と立地のあたりで立命館アジア太平洋大、環太平洋大、ノースアジア大をぽんぽんと並べて皮肉りました。ノースアジアは東アジアにある日本で言うのはやや苦しい、というオチで。
 このうち、立命アジアとノースアジアは特に何もなし。立命アジアは裏では相当激怒しているらしく(笑)。『最高学府はバカだらけ』以降も「国際系大学では行く価値なし」と散々言っているので無理からぬところ。そういや、この間、某飲み会でこの立命アジア(意地でもAPUとは呼んでやらん)の是非をめぐって激論を交わしたような。
 話を環太平洋に戻すと、唯一反応したのが、この環太平洋大。学長先生がわざわざ手紙を送ってくれました。そこには、環太平洋という校名についての思いが切々と書かれており、「環瀬戸内海」じゃダメなんです、とまで。いや、あの「環瀬戸内海」ってしょーもないギャグなんでそれ大真面目に言われても。

 私はお返事を差し上げてもおそらく相容れないのでスルーするつもりでしたが、私以上に武闘派だったのが担当編集者カッキ―氏。
「こんな手紙送られて黙っているのはおかしい。僕に考えがあります」
 はあ、なんか知らないけど任せた、という会話があってから1か月後。『最高学府はバカだらけ』が売れていた時期、というのもあって日経に広告を打ってくれたのです。
 おお、タダで広告売ってくれるとは有り難い、と新聞を見ると…

「某大学学長も激怒!」

 どう考えても環太平洋大に対する当てこすりです。カッキ―、あんた強烈すぎるよ!
 今思えば、批判されてもそれをネタにしてひっくりかやす、という手法、このときから始まっているような。

 さて、強烈なパンチをくらった環太平洋大。その後は特に手紙もなく。ただ、これが元でえらくマスコミ嫌いとなり、私の先輩格にあたる某ジャーナリストが見学に行きたい旨、伝えたところ
「企画趣旨書を書いてください」
 いや、単なる見学だし、それですぐに記事書くわけではなくて
「書かないなら来ないでください」
というやり取りがあった、と聞いています。

 まして、「環瀬戸内海ではダメなんです」と切々と書かれた学長の手紙を無視した自分などが行けば拉致監禁されるに違いない。
 そう思って、しばらくこの大学の話から遠ざかり5年が経ちました。(続く)
by reiji0 | 2011-07-24 12:51 | 日記