ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


by reiji0
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本を出した後のチャート式

①人気作家の場合
新刊が出る

すぐ売り切れ、版元、すぐ増刷対応できず

「てめえ、すぐ増刷しやがれ」

版元、あわてて増刷する。

次の新刊、初版部数を上乗せ

さらに売れて、また売り切れ

好循環でハッピーエンド
※池井戸潤「『下町ロケット』在庫切れの情報を集めています」などを参考にしました

②中堅の書き手であまり売れない場合その1
新刊が出る

あまり目立つ場所にない。売ってほしい書店に置いていない

対版元「なんで、ちゃんと営業・宣伝しないんだ、バカヤロー」
対書店「もっと目立つ場所に置いてくださいよ。それと、この本は×コーナーの方がもっと向いています云々」

版元「なんだ、あいつはむかつくな」
書店「なんだ、あいつはむかつくな」

返本の嵐でさらに売れなくなる

ブログやツイッターなどで「今の出版業界はろくでもない。私の名著を版元の営業もちゃんと売らないし、書店もいい加減な対応しかしない」などと愚痴る

書店への著者営業でも大演説をぶって、版元への苦情電話殺到

悪評が回って次の依頼が来なくなる

悪循環でバッドエンド

③中堅の書き手であまり売れない場合その2
新刊出る

あまり売れない

ブログ・ツイッターでステマを展開もあまり効果なし

ブログで「講演依頼、激しく受付中。ポップなども希望される書店さんに送ります」などと書く

ものすごくファンの書店員以外まず読まないのでスルーされる

やっぱり売れないが、本業が別にあるのであまり経済的な影響は、ない。

商業出版ができたという時点で満足なので売れない本のことはなかったことにする

別の依頼が来ると、過去のものとどう書き分けるか深く考えずに飛びつく

「今回は力を入れて書いた、魂の名作」などと宣伝も同じ内容ばかりなので段々と「粗製濫造」の評判が立つようになる

やっぱり売れない

悪循環でバッドエンド。でも、本人はたくさん出せて幸せ(かも)

④中堅の書き手であまり売れない場合その3
新刊出る

あまり売れない

そもそも売れる見込みのある書店に置いていない

感情論より現実論、置いていなくて版元営業が動きそうにないなら自分が行くしかないでしょ

書店訪問

相手が忙しそうなら:1分で終わらせて退却
相手が時間を作ってくれるなら:熱弁振るってついでに追加注文も取る(でも5分で切り上げる)

なんなら講演企画などもセットにする。いずれにせよ、自分が楽する、ということはない

売れないのは配本だけでなく、本の内容にも何かあるはず、と再検証

次の依頼で過去の本と同内容なら断る。過去の本との書き分けを考えつつ依頼を受ける

それでも売れずにバッドエンド?

 ②と③は特定のモデルはいません(ええ、いませんともさ)。で、④が自分。
 正直、あちこちの書店を回ることが著者の仕事か、と疑問に思うこともあります。が、現実は売れる見込みの書店に置かれていない、でも誰も案内に行かない、放置すれば書店に気づかれず売れないまま。で、感情論を言い出すとまあ醜い争いになって、泥沼化ですよね。現実問題としては動ける人が行くべきでこの場合は自分。それに売れたら売れただけリターンがあるわけだし。
 チャートに書いた通り、書店さんがお忙しい様子なら最短1分で切り上げます。これも相手があってのことだから。
 売れない理由を自分以外に求めて、自分以外のみの責任を追及してわあわあ騒ぐというのは、商業出版デビューできないZ氏と五十歩百歩。私はそうはなりたくないし、仮にそこまでやって売れなかったとしても、やるべきことはやった、と思えます。
 学生であっても社会人であっても、私のようなフリーランスであっても、うだうだ文句を言うとか政治が悪いとか言うのは5%ぐらい。あとは自分で動かないとだめですよ。と言い張る以上は自分で動かないと。

 というわけで、発売以来、暇を見てはあちこちの大学生協などに出没しています。今日もこれから横浜方面へ行く予定。
by reiji0 | 2012-04-16 09:50 | 日記