進路ガイド

2015版と2016版の比較・1(マスコミ・東北)

『時間と学費をムダにしない大学選び2016版』を出しました。

今年は一口情報などを大きく変えました。

どのように変わったのか、お問い合わせがありましたので、こちらで出していきます。

今回は一口情報について。

●2015版(マスコミ・東北・国公立)
≫弘前大の学生就職支援センターは3年生を対象に業界研究会を開催し、新聞社などマスコミ関係者が来て講演をする。ただし、地元以外の就職を狙うのは難しい。閉鎖的な地方社会だけにとどまらない、広い情報収集・発信の姿勢が不可欠。
≫岩手大は人文社会科学部、教育学部、工学部などが、地方新聞社や地方局、NHK、映像制作会社などに就職実績がある。東日本大震災の被災地であることもあり、ボランティア活動などで報道の現場を知る機会を自発的に持つことが役に立つ。
≫秋田大は秋田魁新報社以外ほとんど就職実績がない。特にお勧めはしない。
≫山形大は人文学部、工学部がテレビユー山形に就職実績がある。地元マスコミなら狙えるが、在京大手は厳しい。

●2016版
≫弘前大は人文学部現代社会課程社会行動コースにメディア論を扱う教員が在籍。大学サイトによると情報通信業への就職者数は(IT・通信業界含む)、人文学部20、教育学部7、理工学部30など。就職先は青森放送、凸版メディア、青森朝日放送など。
≫岩手大は岩手日報社、NHK、グリーなどに就職実績がある。人文社会科学部人間科学課程行動科学コースでは、社会学や心理学が学べる。国際文化課程のメディア文化論特講では8月のオープンキャンパス来場者向けに流すエリア放送の映像コンテンツを学生が作成する。
≫秋田大は秋田魁新報社など地元マスコミ企業への就職実績あり。文系学部が教育文化学部のみ、しかも教員・公務員志望が大半という事情もあって、そもそもマスコミ志望者がごく少数という事情もある。
≫山形大はテレビユー山形などに就職実績がある。人文学部ではメディア関連の科目がない。その代り、基盤教育科目では異様なまでに濃い科目が揃っている(特に教養科目の「応用と学際」「山形に学ぶ」)。メディア関連科目だと、「日本社会を生きる 映画からみた近代日本の人間像」「ビッグデータをどう分析するか」「新聞で山形を知る」「文学・芸術に描かれた山形」など。ほか、フィールドワークも充実しており、こうした科目を受講していれば下手なメディア系学部に進学するよりも効果はありそう。メディア系サークルでは文芸部くらいしかなかったが、2013年にフリーペーパーサークルY-ai!(やい)が登場。2014年現在、17人で頑張っている。

※2015・2016版とも、実際は国際教養大など他校も掲載
by reiji0 | 2015-03-24 21:11 | 進路ガイド

ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


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