ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


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<   2007年 02月 ( 1 )   > この月の画像一覧

 執筆の日々を送る石渡です。と言うと何だか優雅な響きですが定期収入を大幅に減らして冷や汗をかきながら書いています。

 本当は2月に入ってすぐ執筆に取り掛かるはずでした。しかし、小学館の締め切りで第1週が潰れ、第二週はスラムと化していた部屋掃除…、曲がりなりにも執筆に専念できるようになったのは先週あたりから。さくさくと進行中です。

 部屋掃除の最中には古いゲラやらパンフレットやらが出土してきました。ふと読むと、これがまた抽象表現のオンパレード。

 人間力を養い…、総合的な視野を持った人材…、教学面を重視した…、未来志向の…

 どうです、これだけだと何のことか分からないでしょう?全部、学部紹介のフレーズです。かなり特徴のある大学・学部でも同じです。
 どうしてこう当り障りのない表現しか使えないんですか、大学教職員の皆さんは。
 例えば伊賀忍者大学忍法学部の特徴として

 どんな警備もくぐり抜ける隠れ身の術が習得できる
 教授はルパン三世と石川五右衛門と忍者ハットリくんが就任
 CIAが全面協力、国際スパイ養成コースで希望者全員が就職

 と挙げるのは非常に効果があるでしょう。
 しかし、

 未来志向を習得できる人材を養成する
 理論と実践、経験豊富な教員が多数
 国際人を目指す就職指導

 これだとどうでしょうね。忍法学部だろうが社会学部だろうが工学部だろうが、どこの学部、どこの大学でも言えることだと思いませんか。と言うか思ってください。
 それでも百歩譲って、自校のパンフレットや広告記事でそうした言い回しを使うのはいいでしょう。受験生・保護者に訴えるものがなくてもそれでいいと思うかどうかは自由ですし。
 ただ、一般記事でこうした抽象的な表現は、もうそろそろご卒業されてはどうでしょうか。

 同じビタミン剤でも

 未来志向の健康を作り出す

 より

 お肌が荒れると、ココロも荒れる

 の方がピンと来ませんか(後者はエーザイ・チョコラBB)。
 つまりはそういうことです。


  
by reiji0 | 2007-02-26 21:51