ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


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沸騰!図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (角川oneテーマ21)

樋渡 啓祐 / KADOKAWA / 角川書店




 編集担当の石渡です。本日(10日)、いよいよ、『沸騰!図書館』刊行です。
 一部書店では9日ごろから並んでいるようですし、地方の書店では11日以降になるかもしれません。

 さて、初版分で誤字・掲載ミスがありました。

すみません、本当、すみません(謝)。

●口絵
× 毎月

○ 毎週

●6ページ4行目
オープン前からオープン後
→削除

●目次
× 失敗も山ほど~駐車場・飲み場など

○ 失敗も山ほど~駐車場・水飲み場など

●16ページ
× 5時

○ 6時

●165ページ・人名読み
× みつたけ ゆうり

○ みつたけ ゆかり

 増刷分以降は修正しております。今のところ、増刷しそうな勢いなのでそこは不幸中の幸い、とかそういうことでなく。

 本当にすみませんでしたー!
# by reiji0 | 2014-05-10 09:25 | 『沸騰!図書館』
●当初のタイトルは『炎上市長』

 みなさん、こんにちは。発売まであと5日となった『沸騰!図書館』編集担当の石渡です。

沸騰!図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (角川oneテーマ21)

樋渡 啓祐 / KADOKAWA / 角川書店



 編集後記、その2ということで今日はタイトルについての裏話を一つ。

 新書に限らず、タイトルは本の売れ行きを左右する生命線です。

 インパクト重視で行くか、それともインパクトは多少抑えてもあえて地味なものにするか。流行のキーワードを使うか、あまり使われていないものにするか。

 私の新書だと、当たり作は『就活のバカヤロー』『アホ大学のバカ学生』などインパクトあるものばかりです。

 もちろん、インパクト重視で行けばいいというわけでなく、私にしろ、他の書き手にしろ、外したタイトルはいくらでもあります。

 さて、樋渡市長の新刊ですが、当初は政策論・地方行政論全般という企画だったこともあり、有力候補は、


炎上市長
独断専行
武雄は今日も炎上中
武雄は今日も燃えている


 などなど。

 『炎上市長』はかなり有力でして、これで表紙見本を作ったほどです。

 原編集長が
「タイトルは4文字、長くても6文字」
 というのを強く主張していたこともあります。

 『独断専行』は樋渡市長の出した候補。偶然にも、その後、ネットでアンチ・樋渡市長の方の書き込みにも出ていました。

 これだと分かる人はわかりますが、多くの一般読者は政治家本なのか、地方自治本なのか、分からない、ということで脱落。

 最近だと、『独裁力』なんて本が売れているようです。もし、樋渡市長の本が1作目、ということであれば、『独断専行』ないし『独断専行力』なども、ありだったでしょう。

 ただ、樋渡市長はすでに2冊刊行されていて、2冊目は『独裁力』とカラーの似ているタイトルで『首長パンチ』。ちょっとかぶってしまいます。

 ただし、「できるかな・1」で書いたように、本の内容は地方行政論全般から図書館1本で絞ることになりました。当然、タイトルも1からやり直しです。


●「炎上図書館」で「図書館に罪はない」?
 図書館本ゆえに、「図書館○○」または「○○図書館」くらいが収まりがいいだろう、ということで出た有力候補がこちら。

炎上図書館

 これを原編集長に伝えると、

「図書館に罪はないのでやめましょう」

 だったら、図書館を引っ掻き回した樋渡市長は罪なのか、と横で聞いていた市長も爆笑していました。
 図書館スタッフやCCC関係者にも持ち帰ったところ、当然ながら大反対。

 そこで、「吉原炎上」にあやかって

「図書館炎上」

ならどうか、ということで一時はこれが最有力候補になりました。

 ちなみに他の候補は、こちら。

 図書館沸騰
 沸騰図書館
 図書館パンチ
 図書館創造

 などなど。「沸騰」は「話題沸騰」「議論沸騰」から。
「パンチ」は樋渡市長の2010年刊『首長パンチ』つながりで作りました。
そして、「創造」は歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」シリーズのサブタイトルからの流用です。
 とりあえず、タイトル候補を20くらい並べる、ということで、確か「野望図書館」「図書館革新」てのも出したような気が。

 「革新」はまだしも、「図書館将星録」「図書館覇王伝」とか意味不明ですね(そんなの、候補として出すなよという話だ)。

 どれも、「図書館炎上」に比べるとちょっとインパクトが弱い、ということで、「図書館炎上」に決まりかかっていました。
 

●「炎上」は古いと待ったがかかる

 これに待ったをかけたのがZ会の寺西隆行さんです。

 もともと、樋渡市長を紹介してくれたのが寺西さんでした。

 人と人をつなげるのが得意な寺西さんは樋渡市長のブログにも登場していますし、寺西さんのブログにも『首長パンチ』の書評が出ています。

 今回の話で言えば、たとえるなら、仲人役みたいなもの。
 そこで最初の出版社から角川に移ったことやタイトル候補で『図書館炎上』が有力である旨を伝えました。

 すると、この仲人から、ものすごい勢いの返信が来ました。『炎上』はやめておいた方がいい、というのです。

 理由としては、

1:樋渡市長が自分で思っているほどには炎上していないこと
2:「炎上」というキーワード自体、2年前ならまだしも今だともう古い
3:樋渡市長がやっていることは炎上がどうこう、というのをすでに飛び越えている

 などなど。そこに『炎上』を使うと、せっかく前向きなことをやっているのに、樋渡市長を知らない一般読者からキワモノ扱いを受けてしまう、と言うのです。

 なるほど、言われてみればその通りです。

 1は、Twitterなどで毎日あれこれ書いているアンチ樋渡の方を数えてみると10人かそこら。100人単位というわけではありません。
 まあ、10人(ないし20人)でも炎上中と言えるかもしれませんし、その後、編集担当としてあれこれ書かれる「樋渡被害者友の会」入会者となった私としては10人どころか1人でも(以下略)。

 2もその通りで、『炎上』を冠した本が何十冊も出た今となっては使い古され感がありありです。

 3も樋渡市長の政策は図書館に限らず、病院でも観光でも教育でも前向きなことをやってきたし、あるいはこれからやろうとしているわけです。

「樋渡さんを知っている人なら、タイトルが『炎上』でも苦笑いしながら買うはず。だけど、知らない読者は、引いてしまうよ」

 なるほど~、確かに。

 実はタイトル候補となっていた『図書館パンチ』、上記のものと同じ理由で樋渡市長が反対していました。

 『首長パンチ』とのつながり、という点ではいいタイトルなのですが、その『首長パンチ』自体が誤解されるようになった、と言うのです。

 すなわち、

「『首長パンチ』を出した当初は、こちらがパンチを受けている側、というつもりで出した。でも、今はこちらがパンチを出している側と思われている」

 つまり、いじめられっ子のつもりがいじめっ子と思われているという次第。


●朝礼暮改ならぬ朝礼朝改で『沸騰』に

 その流れで言えば『炎上』はいいタイトルとは言えません。だったら、『沸騰図書館』あたりかな、と樋渡市長に相談すると、

「余計なこと言うよね、寺西さんも。『炎上』でいいのにさあ」

 と、ものすごく不機嫌。
 ちょっとー!
 出ました、独断専行力とか納得している場合じゃない。
 さーて、どうしたものか、と思っていたら意外な助け舟が。

 このタイトルを相談していた日、樋渡市長と懇意にしている松原聡・東洋大教授が武雄に来ていたのです。

 お昼ご飯を一緒に食べることになり、その帰り、市長と教授と同じ車で図書館に向かいました。

 そこでタイトルの話をすると、松原教授曰く、


「沸騰がいいんじゃない、前向きだし。炎上はちょっとねえ」

 これを聞いた樋渡市長も、

「だったら、沸騰にしようか」

 市長っー!さっき、「余計」って不機嫌だったじゃないのさ、とか言っちゃあいけません。

 そんなこと言い出したら、身が持たない(ははは)。

 ご本人が言うところの、「完成力より修正力」「朝礼暮改ならぬ朝令朝改」たるゆえんです。

 かくて、タイトルは「沸騰」で行くことに。

 その後、角川側から

 「沸騰と図書館がつながっていると、中国かどこかの地名みたいで紛らわしい」

 との理由で「!」が入り、『沸騰!図書館』となったのです。


●サブタイトルはあっさり決まる
 
 難航したタイトルに比べて、サブタイトルは、図書館ネタで行く、と決まった時点ですんなり決まりました。

 製作時点(2014年2月)で1年ないし1年1か月程度で来館者数が100万人を突破しそうという事で「100万人」を使うことがまず決定。
 ※実際に、2014年5月5日で100万人を突破

 5万人規模の市に100万人の来館、という数字の対比も読者の目を引きやすいものがあります。

 そこで、原編集長が会議で出したのが、

100万人が訪れた驚きの手法

 です。

 この「手法」を「ハコモノ」にしてはどうか、と提案したのが樋渡市長。

 ハコモノ・箱物は確かに公共施設である図書館も含みます。そして、箱物というキーワードは「箱物行政」なんて言い方があるようにネガティブなイメージがあります。

 それをカタカナにして出すのは意外感があって、面白いじゃないですか、と衆議一決。

 それに、樋渡市長の箱物行政論もちょっと本に出ています。あー、アンチ樋渡の方が必ず問題にする、公募の是非も含めてです。この辺の話があるよ、とサブタイトルで出すのもいいかな、と。

 かくて、タイトル・サブタイトルが決まったわけです。


 つづく
# by reiji0 | 2014-05-06 13:13 | 『沸騰!図書館』
●ライターなのに、編集担当になった件
 みなさん、こんにちは。沸騰!図書館』(樋渡啓祐、角川oneテーマ21)の編集担当、石渡です。
 

沸騰!図書館 100万人が訪れた驚きのハコモノ (角川oneテーマ21)

樋渡 啓祐 / KADOKAWA / 角川書店



 ライターなんですが、初めて編集担当ということで人の本づくりに関わることになりました。
 しばらく、編集後記ということで、本(と図書館)に関することを何回か掲載しますのでお付き合いのほどを。

 1回目は刊行決定までのドタバタです。

●長崎に行くついでに武雄に寄る
 もともと、『首長パンチ』(講談社)を読んでいまして、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長のことはある程度知っていました。

首長パンチ--最年少市長GABBA奮戦記

樋渡 啓祐 / 講談社



 市長なのに、なんかときどき炎上するなあ、とか、医師会と対立してまで民間移譲を進めるのは大したもの、と思っていました。

 それで、CCCを指定管理者としてリニューアルした武雄市図書館のこともニュースで知っていまして、いずれ行きたいなあと思っていました。

 思っていたところに、長崎県立大でキャリア講演をする機会をいただいたのが去年(2013年)の7月のことです。

 これはちょうどいい、と武雄市図書館に寄ろうとしたところ、知人が樋渡市長を紹介してくれまして、会えることに。

 武雄市図書館で待ち合わせをしまして、ちょっとお話しした後に昼どきだったので食事に。

 確か、喰道楽というラーメン屋だったのですが、そのときに市長から

「新書って出してみたいんだよね」

 と言われまして。

 いやあ、いいじゃないですか。ぜひ、出してください。

「一緒にやらない?」

 え?
 一緒って、共著ってことですか?
 いやいやいや、それはさすがにちょっと。

 私が地方自治などのことを書いていれば共著の意味もありますが、私は門外漢。それだと、共著の意味がありません。
 それに樋渡市長ほど注目を集めていれば出版社から依頼してくるはず。なんならご紹介しますので…

「まあ何でもいいからさあ、本出すの手伝ってよ」

 はあ、それはまあ。
 という実に安易な流れで出版の話が決まりました。
 で、後述しますが、別にライターとして関わる必要はなく、それでまあ、編集担当、それも名物市長の編集担当となってしまったのです。


●版元が決まってしばらく放置

 東京に戻って、出版社A社に話を持ち込むと即決。
 2014年5月刊でほぼ内定しました。

 さすが、日本中から注目されている市長の初めての新書。それはそうだろう、ということで、すぐ着手…しなかったのです。

 樋渡市長の「スピードは最大の付加価値」とは真逆。

 何しろ、話が決まったのが2013年8月。で、当時、11月刊行の新書と12月刊行の新書(『教員採用のカラクリ』『就活のコノヤロー』の2冊)、2014年3月刊の進路ガイド(時間と学費をムダにしない大学選び2015』)、某予備校の進路パンフレットコラム…と、目の前の仕事が山積みでした。

時間と学費をムダにしない大学選び2015 - 最辛大学ガイド

石渡 嶺司 / 中央公論新社



就活のコノヤロー ネット就活の限界。その先は? (光文社新書)

石渡 嶺司 / 光文社



教員採用のカラクリ 「高人気」職のドタバタ受験事情 (中公新書ラクレ)

石渡 嶺司 / 中央公論新社



 とてもとても、樋渡新書に着手するどころではありません。

 まあ、来年5月刊だし、年明けに取り掛かれば十分間に合うはず。市長もブログをあれだけ書いているし、と思い込み、樋渡新書はほったらかしにしていました。

 ところが、何でも甘く見るものではありません。ほったらかしにしている間に、出版業界にとって衝撃的なニュースがありました。それが徳洲会事件です。


●徳洲会事件が出版業界で大ショック
 衝撃的なニュースとは徳洲会事件です。

 もともとは医療法人・徳洲会グループの公職選挙法違反事件でしたが、この流れで猪瀬直樹・都知事(当時)が都知事選直前に5000万円を借りたことが発覚。

 猪瀬知事は個人的な借用、と釈明しますが、借りた時期を考えればどう考えても選挙資金です。

 マスコミだけでなく都議会からも激しい追及を受け、2013年12月19日、とうとう辞任表明に追い込まれます。
 
この事件、出版社は直接関与しているわけではありません。にもかかわらず衝撃的なニュースだった、とするのは理由があります。

 猪瀬氏は辞任表明の前々日、17日に辞職することを決め、マスコミにもそうした記事が出回ります。そして、その翌日の18日に猪瀬氏の新刊『勝ち抜く力』(PHPビジネス新書)が刊行されました。

 あいたたた、痛い、痛すぎるタイミング!


勝ち抜く力 なぜ「チームニッポン」は五輪を招致できたのか (PHPビジネス新書)

猪瀬直樹 / PHP研究所




 本の内容は、東京オリンピック誘致の内幕をまとめたものです。で、実際に誘致に成功しているわけですから何事もなければいいタイトルです。

 猪瀬氏の当時のブランド力とオリンピックへの期待感などを考えれば少なく見ても5万部は売れたでしょう。

 ちなみに今の出版状況ですと、新書では5万部どころか3万部、いや2万部でも売れた、と言われるご時世です。

 確実に売れると踏んだからこそ出版社も刊行に踏み切ったわけです。それなのに、刊行翌日に辞任。「勝ち抜く力」どころではありません。案の定、Twitterなどではさんざん小ばかにされていました。そりゃそうでしょう。

 この徳洲会事件~『勝ち抜く力』事件は出版業界にも大きな影響を与えました。
 要するに、政治家本を出すことに対して、それまでイケイケドンドンだった出版社が及び腰になってしまったのです。


●書き手不足で政治家歓迎だった、はずが一変

 それまで、出版業界、特に新書では慢性的な書き手不足でした。これは現在もそうです。
 出版社は

1:これまでにヒット作を出して今も売れている著者(例:佐藤優さんなど)
2:新書は出したことがなくても、売れている小説家・エッセイスト(例:林真理子さん、酒井順子さんなど)
3:新書は出したことがなくても、面白そうなテーマを持っている学者
4:かつて新書を出して、それも5万部超えのものを出した経験があり、今はそれほどでもない書き手(例:自分・涙)

 の順で声をかけていきます。2~4は順不同ないし逆転する出版社もありますが、それはさておき。
 これで、書き手不足が埋まればいいのですが、そうはいきません。そこで、

6:新書は出したことがなくても、知名度が高くて面白そうなテーマを持っているプロフェッショナル
7:新書は出したことがなく、知名度が低くても面白そうなテーマを持っているプロフェッショナル

 と、声をかけていくわけです。政治家はこのカテゴリーのうち6に入っていました。
 ところが、これも段々、飽和状態になってきました。そこに徳洲会事件・猪瀬ショックの登場です。
 株にたとえるなら、「政治家」株は大暴落。そして、こまったことにその影響を受けたのが当初、刊行が内定していた出版社でした。


●「政治家」株暴落で最初の出版社が降りる
 2013年12月末、山積の仕事が片付き、ようやく、出版社と樋渡新書の打ち合わせに入りました。

 内容は樋渡市長の政策、地方行政論などを中心に、ということで話が決まったのですが、8月に連絡したときと打って変わって反応が悪いのが刊行時期。

「そういや、4月って市長は選挙がありますよね?」

 そう、2014年4月に樋渡市長は改選。2013年12月時点では出馬表明をしているのは現職の樋渡市長のみ。対抗馬は表明せず、無投票再選か、市長選になっても圧勝との観測が出ていました。

 という話をしても、どうも鈍い。

「5月刊だと選挙の翌日が校了です。スケジュールとしてタイトですし、6月刊行でどうですか?」

 この話を市長に振ると、いや、5月刊行にこだわりたいとのこと。1周年を振り返る意味では5月刊行がちょうどいい、などの理由があり、それもそうだ、と年明けに出版社に話を戻すと、

「9月刊でどうでしょう?」

 あの、5月刊とか、6月刊という話はどこへ?

「いや、都知事のこともありますし、選挙が終わってからでないとうちでは出せないという話になりまして」

 がくっ。
 選挙があるなんて、もともとわかっていたことだろうよ、と言ってもあとのまつり。

 まあ、出版社の編集者は会社員ですし、会社の上層部がそういう判断をしたのであれば、いまさら変えようがありません。


●本は出すタイミングが大事

 問題は、その出版社の意向通り9月刊で行くか、市長の意向通り5月刊で行くか。
 私の中で答えはすぐ出ました。市長の意向通り、5月刊です。

 書き手である市長の意向が第一ですし、1周年の翌月に出すのはタイミングとしても十分ありです。

 一方、9月刊ないし、9月以降だとちょっと中途半端。売り時を逃しているとしか思えません。

 この売り時、タイミングという話、私も自分の本、『就活のコノヤロー』で痛い目に遭いました。

 『就活のコノヤロー』は2013年12月14日刊行です。

 内容はタイトル通りで、就活関連のルポ。

 その就活は2013年だと12月1日に広報解禁(説明会開始、ナビサイトのオープンなど)です。
 
大学生協関係者に刊行後、ヒアリングすると、

「11月下旬から12月1週まで就活関連の本はものすごく売れたし、もし、『就活のコノヤロー』もそのタイミングで出ていればかなり売れていた。しかし、12月14日の刊行日以降は学生の利用者は減ってしまった」

 とのこと。つまり、完全に売り時を逃した、ということです。

 そうは言っても、11月刊は他の新書が1冊あった以上、無理だったのですが、売り時・タイミングの重要性を再認識するきっかけとなりました。


●「同じケイスケでも本田でないとうちでは無理」

 さて、5月刊にこだわるとなれば、版元変更です。変更すると言っても、どうせ出すなら大きい版元からというのがこちらの希望。
 
 ところが、猪瀬ショックでどの版元も反応は良くありません。

 それに、話を持ち掛けたのが2014年の正月休み明け。

 新書のスケジュールは、通常、半年前には刊行が決まっています。刊行4か月前で話を持ち掛けるのはかなり異例。

 案の定というか、どこに連絡しても反応は良くありません。


「政治家本?前にだしたけど大惨敗だったので、うちでは無理」

「4か月前に出したいと言われても、ちょっとねえ」


 とある新書編集部からは、市長の名前(樋渡啓祐/ひわたし・けいすけ)から、


「同じケイスケでも、本田圭佑なら、そりゃすぐ企画としてもらうけどさあ。佐賀県のなんだっけ、県知事?ああ、市長?5万人規模の?それはちょっとねえ」

 市長もサッカーやろうと思えばやれると思いますけど、とかそういう問題じゃない。

 かくて、出版社選びは難航しました。
 難航するのは出版社選びの際に、こちらが条件を考えたこともあります。


1:販売力・ブランド力のあるところ

2:石渡と関係の悪くないか、そもそもやり取りがなく交渉しやすい

3:1月上旬時点でも4か月後刊行を決断できる


 この3つが条件。

 かつて私が本を出したところでは、お断りされるか、3で脱落(5月刊だと2月上旬に草稿アップ…)するかでことごとく消えていきました。

 1社だけ名前を挙げると、PHP新書。私がかつて新書を出したところなので候補となるところでしたが、猪瀬ショックで一番被害を受けたところ。
 当分は政治家本など出したくもないだろう、ということでここも脱落。

 本を出したところや有力レーベルが次々と脱落していく中で、急に浮上してきたのが角川書店・角川oneテーマ21でした。


●角川が手を挙げてくれる

 角川oneテーマ21は私がかつて『転職は1億円損をする』を刊行したレーベルです。
 ただ、その後、しばらく疎遠になっていました。

 今はかなり改善されたそうですが、当時は編集と営業がかみ合わず、「本を売る気があるのか?」と思うことが一再ならずありました。

 それもあって、当時の担当編集者とは疎遠となってしまったのです。

 その後、確か2012年ごろだったと思いますが、下北沢で就活・キャリア関連のイベントがあり、その飲み会で一緒になったのが、原編集長でした。

 何回かメールをやり取りして、角川oneテーマ21の新刊を何冊か送っていただいたのですが、具体的な話は特になし。

 この程度のお付き合いで、電話をかけて企画を売り込むのですから、フリーランスなんてずうずうしい商売です(お前だけだ、というツッコミは、なしの方向で)。

 ここで幸運だったのは、原編集長が佐賀出身で樋渡市長のことを知っていたこと、そして、角川oneテーマ21から刊行の『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』(藻谷浩介、NHK広島取材班)が売れまくっていたことでした。
 樋渡市長・武雄市関連の地方振興ネタは『里山資本主義』に通じる部分もありますし、収まりがいいとも言えます。

 そして、さらに幸運だったのは、樋渡市長の政策全般を出す、という当初企画案に対して、原編集長からの鋭い指摘を受けたことでした。

 鋭い指摘、というのは

「政治家本はそう簡単に売れない」

 です。

 以下、原編集長のコメント。

政治家は政策を語るのが当たり前だし、政治家本人のホームページから新聞・雑誌・テレビまでいくらでも一般読者は目の当たりにする機会がある。
 それを有料で商業出版に、と言っても、お金を出してくれる読者はそう簡単にはいない。
 まして、地方自治体の首長であれば地域も限定されてしまう。
 それよりも、武雄市図書館がこれだけ注目されているのだからその話を中心にした方がいい。
 図書館ネタを3~5割くらいにするか、いっそのこと、それで1冊全部通すのはどうか。

 これを樋渡市長に伝えると、

「だったら、図書館で1冊通そう」

 かくて、樋渡市長本企画は図書館本として刊行することになったのです。

つづく
# by reiji0 | 2014-05-04 22:25 | 『沸騰!図書館』

就活のバカヤロー (光文社新書 378)



私の唯一の10万部超え(現在、13万部)の『就活のバカヤロー』。
刊行から6年経ちました。すでにアマゾンで1円で買えるにもかかわらず、いまだに一般書店でも動いているとのこと。ありがたいことです。

 今月半ばあたりから動いているのですが、今年12月予定で光文社新書より続編を刊行することになりました。

 光文社新書からは2007年に『最高学府はバカだらけ』(石渡の単著)、2012年に『アホ大学のバカ学生』(山内太地との共著)を出しているので、石渡バカシリーズとしては4冊目。

 『就活のバカヤロー』は大沢仁氏との共著でしたが、今回は私の単著です。

 タイトルですが、当初は『就活のバカヤロー第二章』で調整していましたが、諸般の事情で変更することに。

 『アホ採用とバカ就活』『就活のバッカヤロー』『就活のコノヤロー』などが候補。
 今のところ、最有力は『就活のコノヤロー』。これで調整中です。

 タイトルはもちろん内容も前作と同じ、あるいはそれ以上に就活、そして採用の現場をルポしたものにしていきます。

 ご期待ください。

※ちなみに年内あと1冊(プラス事実上3冊分)の執筆予定あり。これは次回にでも。
# by reiji0 | 2013-07-27 14:08 | 日記

武雄市図書館見学記

九州出張(長崎県立大シーボルト校での講演が主)のついでに佐賀県武雄市の図書館を見学してきました。

 まあ、別に取材してどこかの媒体に書くとか、何かを暴くとかではなく。話題の図書館をちょっと見てこようか、という程度。
 それをちょっとつぶやいたところ、あれよあれよという間に樋渡市長とお昼ご飯を食べることに。話が早すぎ、市長。

 さて当日(7月25日)、長崎を出て、佐賀大学生協に挨拶に行くためまずは佐賀へ。9時44分着→タクシーで移動、裏門で待機してもらう→挨拶して5分で撤収→10時17分発のハウステンボス号で武雄温泉駅へ。
 武雄温泉駅に到着後、スーツケースをコインロッカーにぶちこみ,それから図書館へ…向かいません。行先は武雄市図書館の向かい側にあるゆめタウン。2階の明林堂書店を視察。ついでに自分の新刊を購入(樋渡市長に渡すため)。
明林堂書店ゆめタウン武雄店はゆめタウンの2階奥。規模からいえば中規模店。新書のコーナーは売れ筋・新刊のみと小さめでした。まあ、ショッピングモールによくある書店。小規模店とは言わないけど、全部そろうような大規模店でもないかな。客数は10人くらい。客がたくさんいるとはちょっといいがたい感じでした。
 ゆめタウン自体は平日でも結構人が入っています。ついでにスーパーも一通り見て回り、へじと言ったか、ブリのような刺身がうまそうでした。
 ゆめタウン自体に人が集まっていても書店に人が来ないのは図書館/ツタヤの悪影響?うーん、でもショッピングモールの書店、入りが悪いところ多いような気が。
 私の実家(札幌)の郊外にもいくつかショッピングモールがあり、そのうちの1つ、ジャスコによく行っていました。かつては紀伊國屋書店が入っていたのですが、その後撤退。
 規模・品揃えの問題もあるような気がしますが、そこは置いといて、いよいよ図書館へ。

 
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 ゆめタウンからは向いにあるのですぐ行けます。あとで気づいたのですが、正面玄関よりもゆめタウンにより近い通用口がありました。
まず、車がやたら多いです。駐車場はほぼ満車状態。
中に入ると横浜市議会などの視察が来ていることもあり、来館者は多数いました。一通り回るとざっくり300人くらい。300人は言い過ぎかなあ。館内の座席は8割ぐらいが埋まり、販売スペースなどをうろうろしている人の数を考えれば体感値としてはそれくらい。
細かいデータはともかく、平日の公立図書館でこんなに人が入っているのはそうそうないんじゃないでしょうか。販売ブースは雑誌・漫画や売れ筋の本が強力プッシュ、というツタヤらしい構成。
 館内をうろついているのは視察の議員や自分と同じような観光客っぽい、市外からの来館者が多数。ただ、着席している来館者、それから奥の方にいるのは地元住民とおぼしき方々。
高齢者や子どもを連れた家族、勉強に来ているのか高校生、漫画コーナーで盛り上がるなよ小学生、などなど。
 貸出スペースは、賛否両論(否定論は当然、図書館関係者から)のテーマ別配架。1階の一番目立つ場所に料理、旅行。児童書は1階の奥。ビジネス書などは2階。
 一般市民の利用が多そうなテーマは1階のわかりやすい場所に、子どもが集まる児童書は1階の奥。社会人の利用が多そうなビジネス書は2階にして、館内を見下ろせる席(PC利用可能)でどうぞ、とのことなのでしょう。
 そして、配架方法は従来の図書館のような日本十進分類法ではありません。従来の図書館を使い慣れている人からすれば非常にわかりにくいです。
 たとえば、私の当たり作である『就活のバカヤロー』。従来の図書館であれば、新書コーナーを探すか、少なくとも分類法がわかっていればすぐ見つかりました。では武雄市図書館は?場所は「教育/教育・保育/高等・専門・大学教育」です。うーん、まあ大学のことも書いてあるから外れではないけど…。一方、私のはずれ作『強い就活』は「語学・参考書/資格・就職/就職ガイド」。
 もちろん、両方置けとかそういうことではありません。私のもの以外でも就活関連をテーマにした本は大学教育、就職、雇用、女性問題、法律など多岐にわたります。運営スタッフが定めたテーマ分類の中にさまざまな本があることは面白いと言えば面白いですが、わかりにくいとも言えます。
 そうしたデメリットを補うためか、館内のあちこちに検索機があるのは便利です。
もし、自分が武雄市民の一般利用者(38歳・独身)だったらどうでしょう。来館者数が多く落ち着かないと言えば落ち着かないです。だけど、2階はPC利用可能だし吹き抜けの構造で居心地は悪くありません。差引計算で言えば通うと思います。
もし結婚して子供がいた場合はなおさら。実際、子連れのファミリー層が多数いましたし。
蔵書数は変化がない、閉架が開架に変わっただけ、という批判もあったのでそこも注目してみました。まあ、2階吹き抜けの部分などはかなり取りにくい場所はあります。だけど他はふつう。あの閉架式って、国会図書館のように館員に出してもらう形式だから相当面倒なんですね。それが開架に変わっただけでもすごいはずなんですが。

 ということを考えながらうろついていると、市長とのランチの約束の時間。市長、私のほかは田村馨(福岡大教授)、杉山隆志(システムコンサルタント)、屋良ゆう(ICTクリエイター)、伊波良和(FMうるま代表取締役)、兵土美和子(福岡大学非常勤講師)。どうしてこのメンツになったかはさておくとして(まあ、FBで参加表明してくれた方ということ)。
 すぐ昼食かと思ったら、メディアホールへ。横浜市議会の視察団への説明・質疑応答があり、なぜか参加。市長もそこで挨拶しつつ、視察団の質問に回答。そのときの答えなどは部外秘もあるのでここでは割愛しますが、部屋中が盛り上がっていたことは付言してもいいか、と。
 資料をもらったので、そこから引用すると来館者数は4~6月の3カ月で2012年6万1585人に対して2013年は26万4857人。2012年来館者数が25万5828人なので、わずか3か月でクリアしたことになります。まあ、スタバ・ツタヤ目当てに来館した人もいるわけで単純比較はできません。しかし、スタバ・ツタヤ目当ての来館者であってもその多くは図書館も利用しようと思うはず。そう考えるとこれは異常な数字です。
 図書貸し出し冊数も3カ月合計では2012年7万7326冊、2013年14万9632冊とほぼ倍増。

 運営をツタヤ(CCC)に任すという時点で賛否両論になるに決まっています。ただでさえ、図書館が一般書籍の販売を阻害している、という批判があるわけですし(心なしか、大御所クラスに多いような)。
 困ったことに、こういう批判、感情論に基づくものが多いです。たとえば、「新刊が売れない」→「図書館が無料で貸すから悪い」批判の場合。たとえば、村上春樹や宮部みゆきなどの新刊を図書館が大量に入荷、そこに予約が殺到するとか断片的なデータは入ってきます。
 だけど、それはあくまでも断片的なデータのはず。借りて読んだら人生観が変わったから購入しなおした、なんてこともあるはず。
 それから、駆け出しクラス~中堅クラス(一応、自分は今ここ)の書き手は、図書館の購入が大きいはず。「~はず」「~はず」って、勝手な推測だろう?そう、その通り。推定でしかない以上、図書館(あるいはツタヤ、あるいはブックオフ)を原因とは断定できないのです。
 それを決めつけるのは私はどうかな、と。で、これはCCCにご提案。不詳・石渡のフェアを、というのは置いといて。村上春樹なり宮部みゆきなり、最近の新書の売れ筋(『騎手の一分』とか林真理子さんのとか)、全部でなくていいです。何冊か選んで、武雄と同規模の店と武雄の店舗との売上比較データを公表していただけないでしょうか。図書館で貸し出しをしている本が販売にどの程度、悪影響が歩かないか。それはこの武雄市図書館を運営しているCCCにしかできません。
 それと樋渡市長/武雄市にお願いしたいのは、ゆめタウンや市内一般書店にどの程度影響があったかどうかの調査。おそらく、ゆめタウンの客数自体は増えているはずです。増えていれば、これはショッピングモールの開発のターニングポイントとなります。自治体からすればお荷物ともなりかねない図書館運営を民間企業に任す、ついでにショッピングモール内(または武雄と同じく併設)に設置、ついでにショッピングモール開発業者に費用の一部を負担させる、そうすれば自治体の財政が好転します。ショッピングモール開発業者にとっても、来場者数が増えて売り上げが上がるという見込みがあれば併設(ないし隣接)を考えるでしょうし、費用も多少は出すでしょう。利用者もショッピングモールによるついでに利用できるなら便利この上なし。ね?三者とも幸せじゃないですか。

 視察団の質疑応答を聞きながらちょっとそんなことも考えました。

質疑応答終了後、市長行きつけ(?)のラーメン屋へ。そこで図書館のことからネット炎上のことまであれこれ話し、図書館前に戻って写真を撮り解散。

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 福岡空港のラウンジで感想をちょい書いたところ、案の定、アンチ樋渡の方々によりツイッターは炎上。まさに『武雄炎上なう』という見事なオチが付きましたとさ。めでたしめでたし(んなわけない)。
# by reiji0 | 2013-07-26 15:44 | 日記
 最近はフェイスブックでの更新が中心でこちらでは更新をさぼっていた石渡です。
 たまにはこちらでも。
 ということで、今回のテーマはライターと社会問題との関わり方です。
 改めてご説明すると、私は大学、教育、就活、転職。この辺りを主テーマとして記事や本を書いています。と言いますか、これに外れたテーマはほぼ執筆経験なし。
 曲りなりにもこれで10年近くライターをやらせてもらっています。で、10年もやっているとですね。まあ、色々なご意見があちこちから出てきます。
 多いのが、「就活関連の記事・本で生活費を稼ぐ、ということはずっと就職氷河期であることを内心望んでいるのではないか?」というもの。最初は、へえ、そんな風に思われちゃうのか、と流していました。が、長くやっていて毎年、そうしたイチャモン、もとい、ご意見が出ています。まあ、いい機会なのでここで整理して自分の立場をご説明したいと思います。
 結論から言うと、就職氷河期であっても売り手市場でもあってもどちらでも構いません。もちろん、記事・本を書く以上は就職で悩む学生の助力になれば、と考えながら書いています。ありがたいことに、私の記事・本を読んでよかった、と言ってくれる読者もいます。
私が就職氷河期の継続を内心で望んでいる、と主張される方は「就職氷河期が続けば毎年就活問題が注目されることになる。その分だけ、石渡はコメントや記事依頼などが来て儲かるはず」と考えられているようです。実際にこれに近いことも言われました。
ま、確かに就職氷河期の年は就活問題への関心が高くなります。関心が高くなる分、コメント・記事依頼が来るのも事実です。
 ほーらみろ、という方は2つ誤解されています。まず、就職氷河期から売り手市場に変わったとしても、就活が全く注目されない、ということはあり得ません。コメントや記事依頼など表面的なものが多少増減する程度。売り手市場になればなったで、学生は悩まなくて済みますが、今度は採用担当者が頭を抱えることになります。
 それから次に、私の本籍と言いますか主テーマは就活ではなく大学です。仮に就活関連での記事や本執筆がゼロになったとしても大学関連での記事・本の依頼がゼロになることはありません。
 つまり、どっちに転んでも食いはぐれることはまあないでしょう。

こう説明しても「自分が解決したいと思っている問題のお陰で生活できるのは矛盾ではないか?」とする方もいます。しつけーなー。
ごほん。世の中のあらゆる矛盾を認めない、というのであれば、はあそうですか、としか言いようがありません。しかし、どうなんでしょうね。世の中、これくらいの矛盾はいくらでもあるはず。
 え?ほかの矛盾はいいから、お前の矛盾を話せ?しつけーなー。ごほん。まあ、矛盾でしょうね、確かに。自分自身も矛盾を感じていますし、だからこそ、自分のやっていることはいかがわしい部分もあるわけです。そうした部分を認める、というかわきまえる必要はあるだろうとは常に自戒しています。
 自戒してどうするか、というと、たとえば、就活相談に乗ってほしいと学生が言ってきたら、対応する。ただし、それで相談料などは取らない(お茶代くらいはおごる)。講演なども学生主催なら場合によってはノーギャラで受ける、などです。

 「就職氷河期を期待」とのご意見で似たようなところが「就職問題を解決するために執筆だけでなく運動に参加したり、あるいは政治家になることを考えないのか」
 というもの。
 はあ、運動ですか。政治ですか。ま、確かにそういう方向に行くライター・ジャーナリストはいます。私の知人である公務員問題に詳しいジャーナリスト、若林亜紀さんは2010年の参議院選挙に出馬(落選)、今年2013年の東京都議選にも立候補されています。有田芳生さん、田中康夫さんなども元は執筆活動をされていました。
 こういう方々を私は否定しません。彼らは彼らで矛盾を抱えていますが、それは彼ら自身の問題です。それに執筆活動から詳しくなった問題について政治活動で解決しよう、とするのは方法の一つではあります。政治活動にまで行くのかそうでないのか、それはもう趣味の問題です。で、私については、まあそういう方向はないな、と考えているわけです。繰り返しますけど、どちらが正しい、という問題でなく。その人次第なんです。
 そういうのをわかっている人ならいいんですが、問題はそうでない人。『就活のバカヤロー』はじめ就活関連の本をたくさん書いているなら自分の運動も応援してくれるだろう、とかね。書名を横断幕に勝手に使用する程度ならまだ黙認しますが、応援を強要してきて断ると感情的にぎゃあぎゃあネットで騒ぐ方がいました。まあ、ネットで騒ぐ程度ならこちらがスルーすれば済む話なんですが、仲間が内定を貰えそうになると内定辞退を強要したという話を聞いて、だっさーと思いましたね。人のことを矛盾だ、就活生を食い物にしているだなんだと非難しておいて、貴様は仲間の内定すら祝福できないのはおかしいじゃないか、それ単なる運動屋じゃねえか、と話したらそいつは黙り込んでしまいました。やだやだ。
 運動屋というのは、あちこちの運動に交渉者として出没する存在のことです。それこそ、運動の解決を主張しつつ、いかにこじらせて自分の存在を高く売りつけることが生存理由となっている、悲しい存在です。私の知る運動屋は私が以前、一緒に講演をした某学生にも声をかけ、運動に引き込もうとしていました。この某学生(もちろん今は社会人)は賢い方なので断っていましたが、そういう場面を目撃して以来、なおさら運動屋が嫌いになりました。それから、運動屋のだけはなるまい、と強く考えるようにもなりました。

 話を戻します。先ほど、自分のいかがわしさを認めて自戒する、とご説明しました。それは運動屋にならない、ということも含みます。
 なんて話もたまに書いてみた次第。おあとがよろしいようで。
# by reiji0 | 2013-06-16 16:38 | 日記
 えー、実に久々の更新。今回は新刊『なぜ学生の9割は就活に疲れるのか』のキャンペーンの一環、「この本は就活ですごい!」セレクション・2012年秋バージョンの公開です。就活生の方はご参考までに。
 なお、書店さんがこれを参考にしたり、コメントを引用するのは全く問題ありません。どんどん、使っていただければ(ついでに自分の本も)。
 全部で40冊。40冊は大杉という書店さんように20冊バージョンも作りました。その表示が◎です。

●まずは石渡嶺司の本で就活全般を押さえる!

◎『なぜ学生の9割は就活に疲れるのか』 石渡嶺司・もぐら 主婦の友社
 石渡嶺司の最新刊。ふつうの学生は内定が取れる取れないに無関係に就活で疲れる学生が続出。疲れが重なると「無い内定」に陥る危険性大。「疲れ」はどこから来るのか、徹底検証。巻頭漫画と章紹介漫画をご当地ネタ漫画『うちのトコでは』のもぐらさんが担当。すっきり読みやすい、就活ルポ。章末には採用担当者が匿名でホンネをぶちまける「憂鬱座談会」も掲載。

◎『就活のバカヤロー』 石渡嶺司・大沢仁 光文社新書
 石渡嶺司のヒット作で2012年現在12万部。2008年刊行でやや古いとはいえ、就活事情を分かりやすくまとめたルポとして全国の大学生から絶大なる支持。現代の就活事情を知る上では本書をどうぞ、と自分で言ってしまう。欄外の「採用担当者の独白」は苦笑する学生と落ち込む学生とに分かれるとのウワサ。

◎『アホ大学のバカ学生』 石渡嶺司・山内太地 光文社新書
 2012年刊行で『就活のバカヤロー』の続編。就活一辺倒でなく、大学事情なども含む。就活ネタはろくでなし就活有料セミナーの話、就活が案外うまく行くバカ学生、明治・大正時代の就活史など。「盛る」とか「内定辞退」とか今も昔もそう大差なし。就活前に読んでおくと安心できる(かもしれない)。

◎『大学の思い出は就活です(苦笑)』 石渡嶺司 ちくま新書
 就活にはまだ早いけど就活のことでなんとなく不安な1・2年生向け。タイトルに「就活」と入っているけど、実は大学生活に関する本。大学教職員・社会人からすれば「何を当たり前のこと」を丁寧に解説。勉強からサークル活動、アルバイト、インターンシップまでが就活にどう影響しているのか。大学と就活、両方取材しているからこそ書ける内容なので1・2年生の方はぜひ。

●就活本~この辺買わないなら就活するなレベル
◎『勝てるエントリーシート 負けない面接テクニック すべらない就活2014』 原田康久 中央公論新社
著者は前・読売新聞採用担当デスク。石渡が過去読破した就活本で数少ないまっとうなことを書いている就活ノウハウ本。なぜすごいかと言うと、成功例ではなく失敗例を軸になぜ失敗なのか、人事目線で徹底解説。成功例は百人百通りで他の就活本が役立たずの中、同書は失敗例が軸なので就活に不安な学生でも参考になることこの上なし。過去、同書を学生に勧めて外れなし。石渡が過去に刊行した就活ノウハウ本などはどうでもいいので、同書は必ず買うべし。

◎『凡人内定戦略』 武野光 中経出版
どうせすごい学生でない、ふつうだから就活なんてダメ、とあきらめモードのふつうの学生諸君。『すべらない就活』とともに同書を読もう。ふつうの大学、ふつうの学生生活(サークルなし、コネなし、TOEICスコアなし)の著者の就活体験記。人気ブログ「無能の就活」を元に書籍化。読みやすい文章・構成は多くの学生の助けになるに違いない。あ、すごい学生で高尚な文章がお好みの方は石渡本同様、本書もつまらないです。読まないでください。

『武器としての決断思考』 瀧本哲史 星海社新書
95%の「普通の学生」の皆さん、就活や社会人生活は決断の連続。でも、決断するのって、結構難しくありません?ESに何を書くのか、GDでどこまで話すのか、会社選びはどうします?かなり悩ましい決断の仕方。本書は普通の学生、普通の社会人が決断をするために必要な議論のテクニックを伝授。著者は京大で人気トップの若手教官。実りある就活、そして社会人生活のためには同書は必読!

◎『武器としての交渉思考』 瀧本哲史 星海社新書
ベストセラー『武器としての決断思考』の続編。こちらは議論や交渉のテクニックを伝授。前作ほど売れていないが、実は就活ではこちらの方が断然役立つ。GDでの話し方などこれ読んでいるいないで大きく変わってくるはず。『決断思考』と両方押さえておきたい本。どうしても1冊というなら、せめてこちらを読んでおくこと、強く推奨。

●就活マニュアル本を読む前に~働くってのはどうなんだっけ?

◎『20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義』 ティナ・シーリグ 阪急コミュニケーションズ
サンデル人気はすごいけど、スタンフォードだって捨てたものじゃない。最悪のアイデア「ゴキブリ寿司が売りのレストラン」が最高のアイデアに変わるのはなぜ?発想の転換がビジネスになることを示した好著。キャリア論としてもすぐれた一冊。

『未来を発明するためにいまできること スタンフォード大学 集中講義II』 ティナ・シーリグ 阪急コミュニケーションズ
『20歳のときに知っておきたかったこと』の続編。すぐ読んで役立つ、という性格の本ではない。しかし、前向きな生き方、成功する先人の話などを知りたいのであれば、前作と一緒に読んでおきたい。「魔法の靴」を履いて成功する学生、履けずに失敗する学生の違いは何か?詳しくは同書をどうぞ。

◎『生きる悪知恵 正しくないけど役に立つ60のヒント』 西原理恵子 文芸春秋文春新書
漫画家・西原理恵子の人生相談本。破天荒な漫画家によるいい加減な回答か、と思いきや正鵠射まくり。「一言多い性格を直したい→関西に引っ越せば解決」、いや全くその通り。就活ネタから恋愛ネタまで人生経験豊富な著者による回答は手元に置いておけば就活でも社会人生活でも、どこかで役立つはず。息抜きもかねてどうぞ。

『仕事をしたつもり』 海老原嗣生 星海社新書
 メールを送って、あれやってこれやって、いやあ実に仕事をしたなあ、と思いきや、実は全然、話が進んでいない。これぞ「仕事をしたつもり」。そうならないためにはどうすればいい?キャリア論を書いて外れのない著者によるお仕事論。これを読めば「就活したつもり」にならずに済むか。

『僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか』 木暮太一 星海社新書
 学生は就活に不安をもって当たり前。それでも就活をして内定を貰えば社会人に。社会人になればなったでいつも不安。その不安とは「こんな働き方でいいのかなあ?」。同書は経済学の古典、マルクスの『資本論』とロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』から今の働き方を考える。一生懸命頑張るだけでなく、どんな働き方がいいか、就活前に考えると色々と見えてくるはず。

『22歳負け組の恐怖』 山内太地 中経出版
 「負け組になりたいかー!」「なりたくなーい!」誰もがそう思うはず。それでいて就活で勝った負けたと嘆く学生のなんと多いことか。同書は3割親向け、3割大学論ながら学生が読んでも参考になる大学生論。負け組になりたくないと思うときにちょっと手に取ると、そのあとは恐怖か後悔か、それとも新たな道か…。

●就活をうまく進めるのに役立つ意外な本
◎『出口汪の論理的に話す技術』 出口汪 ソフトバンク文庫
「ワタクシは学生時代に×を一生懸命やりました!」よーし、自己PR決まった!と思いきや、全くの大外れ。就活生ならだれもが経験する話。それもそのはず、自分はわかっていても他人は分からないのが当然だから。本書は話下手だった著者がカリスマ講師になった経験から論理的に話すとはどういうことか、を会話調で示した一冊。著者の本は関連本が山ほど出ているので他に探すのも一興か。

◎『就活生はユーホーを探せ』 郡司昌恭、青月社
ユーホーというタイトルがイマイチ感たっぷりも実はかなり役立つ一冊。ユーホーとは有価証券報告書のこと。この読み方を徹底解説。面接・ESの「わが社の弱みは?」という質問、しどろもどろになる学生も多いが、その答えは有価証券報告書にあり。企業比較という点でも有価証券報告書の存在を知っているかいないかで天地の差が出てくる。そのとっかかりとなる解説本。かなり役立つ就活本なのに部数が少ないせいか、書店の就活本コーナーでもめったにみかけないのでこの機会にどうぞ。

『日経MJトレンド情報源2013』 日経MJ・編、日本経済新聞出版社
 消費・流通・サービス業界とそこを相手とする商社・コンサルタントなどを志望するなら辞書代わりに手元に置いておきたい一冊。中身は消費・流通・サービス業界のこの1年間のトレンド解説、独自調査によるランキングなど。「うちの業界の問題点は?」なんて変化球質問は同書を読んでいないと答えづらい。1900円と高いけど、そこはまあ内容量の厚さ分ということで。

『文章は接続詞で決まる』 石黒圭 光文社新書
 接続詞の使い方を体系的に解説した珍しい新書。たかが接続詞と言うなかれ、使い方次第で名文にも悪文にもなり、分かりやすくも分かりにくくもなる。ESで名文を書く必要は全くなし。就活後のビジネス文書でも全く同じ。
 ただし、長ったらしい、何が言いたいかよく分からない、と思われたら負け。負けないためには接続詞の使い方を再確認しておくべき。同書は一気に読むよりは辞書代わりに手元に置いて、文章を書くとき、確認していくと参考になる。

『イラストで分かる!大人の仕事マナー』 主婦の友社編集部・編 主婦の友社
「大人のあいさつとマナー」「好印象のビジネスマナー」「円滑なオフィスのホウ(報告)レン(連絡)ソウ(相談)」「お仕事メールのマナー」「信頼される社内外の人間関係とマナー」「宴席や接待でのマナー」などを500点ものイラストで分かりやすく紹介。意外とわすれがちなレストランでの座り方や電話の受け答え、上司とのやりとりなどもあり。マナーというと、学生はガチがちになりがちだけど、基本を押さえたうえで自然体が一番。

『新版 きれいな言葉づかいと好感度アップの敬語』 杉本祐子 主婦の友社
 敬語を使いこなせたら内定、使えないなら不合格。なんてことはまずない、現代就活。だけど、あんまりにもあんまりな話し方だと好感度が下がるには確か。「ワタシ的にはアリだと思うんですけど、私のお父さんがやめとけとおっしゃるのでぇ~」なんて面接会場で聞かされる採用担当者がイラッとするのは確実。熟読せずとも、手元に置いて敬語の使い方、話し方を再確認するとマル。

◎『うちのトコでは』 もぐら 飛鳥新社
47都道府県の擬人化4コマ漫画。擬人化した各キャラがかわいいことでブレイク。他の地方を知らない人でも楽しめること請け合い。地域の違いなどを知る上では間違いなく参考になる。楽しみながら観光や地理の勉強にも。続編『うちのトコでは2』や観光業界志望者は『見とこ、行っとこ、トコトコ四国』『見とこ、行っとこ、トコトコ関西』(JTBパブリッシング)も合わせてどうぞ。

『わが子を就活難民にしないため親ができること』 園田雅江 主婦の友社
 「うちの親がうるさくて」という就活生、意外に多い。中には「『お願いだから我が家の不良債権にならないでくれ』と言われて殺意がわいた」。おっと、うるさく思う気持ちはわかるけどまずは抑えて抑えて。親がわが子を思うのは当たり前。本書は親が就活にどうかかわるかを示した一冊。あんまり親の介入がうるさい、あるいは、就活費用の援助を頼んだら無関心すぎた、という場合は本書を買って送って「今の就活こうだから」と理解を求めると、あれこれ話すより効果的なはず。

●就活後の社会人生活を就活中から考えてみるために

◎『商社マンは今日も踊る』 小田ビンチ 実業之日本社
「商社マンは7つの海を駆け格好いい」と思いきや、実は地味で理不尽な毎日。メーカーと顧客の間にたって右往左往。え?ブラックな働き方?いえいえ、しょせん仕事は泥臭い。商社だろうが他の業界だろうが事情は同じ。漫画ながら描き手は元・専門商社出身。細かい業界事情が散りばめられたお仕事漫画の傑作。

『新入社員奈緒子の「お仕事」日記』甲斐荘正晃 三笠書房王様文庫
総合商社に奇跡的に入社できた女子大生・奈緒子。なぜか入社1年目で赤字部署に回され、最初は地味な仕事ばかり。仕事らしい仕事ができず、納得感ゼロ。もういやだ、やめたいと思ったとき、大学の先輩から手紙を貰う。その内容は
名著アランの『幸福論』に基づくものだった。『幸福論』の考え方を軸に貿易の専門用語なども分かりやすく解説した異色のビジネスノベル。

『新人OL つぶれかけの会社をまかされる』 佐藤義典 青春新書
 入社したてのOLが赤字のレストランの再建を命じられる。期間はたった2か月。現場の店長は敵意むき出し、上司はやる気があるんだかないんだか。そんなとき、マーケティングの知識で立て直し策のヒントをくれたのは…。ストーリーを読みながらマーケティングの基礎知識が身に付くビジネスノベル。商社・食品業界だけでなく、マーケティングはどの業界でも必要な知識。それを考える上でも好著。

『仕事漂流』 稲泉蓮 プレジデント社
 「就職氷河期」というキーワードが登場したのは1992年。さらに深まった1990年代後半から2000年代前半の世代は「ロストジェネレーション」と呼ばれている。この世代の社会人8人を取材、就活から社会人生活、転職、現在の状況をまとめたルポが本書。就活だけで学生は大変だけど、実は入社したあとがもっと大変。先輩社会人が何に苦悩してどんな答えを見つけたのか、一読をお勧めしたい。

『営業零課接待班』 安藤祐介 講談社文庫
 話べたならだれもが考える「自分には営業は向いていない」「経理とかなるべく人と話さない部署の方が」…。どんな部署でもどんな仕事でも人と話して当たり前。「あーあ、社会に出るのがイヤ」、いえいえそんなこと言うなかれ。本書の主人公は話べたで営業成績が上がらずリストラ勧告まで受けた若手社会人。クビ寸前に拾い上げられた部署、そこの鉄則は「営業の前に必ず接待をすること」。話べたの主人公はきちんと接待できるのか?そんな社会人の成長ぶりを描いたビジネスノベル。設定はかなり荒唐無稽も、接待の場面などは実にリアル。落ちこぼれ扱いされた主人公が変わっていくさまが実に痛快。

『うちの会社 ブラック企業ですかね?』恵比須半蔵・ichida 彩図社
 ブラック企業やブラックな働き方の実話をもとにした仕事ルポ漫画。元はSPA!で連載していた。ゆるーく笑える反面、これを真に受けすぎると、働く気なくすこと必定。企業・業界事情を把握したうえで読むと「本当に低年収で法律スレスレ」「仕事はきつくても実は高年収」「ブラックな側面に触れているだけで本人の仕事・年収はふつう(実は高いのも)」「本人のスキルが低いから低年収で当たり前」が混在。ま、いろいろな側面がある、ということで。

◎『ショップスタッフのお悩み解決プロジェクト』 内藤加奈子・ワタナベチヒロ 商業界
アパレルの販売・接客は面白いけど意外と大変。スタッフは当然悩みも多い。それを販売コンサルタントの著者が解決策を提示していく、という漫画。21のシチュエーションはそれぞれありがち。漫画だけでなくエッセイの量も多い。ファッション・アパレル・流通業界志望者向け。販売のノウハウは他にも使えるので、販売職などでも参考になる。

●女子学生の未来はどっちだ?
◎『女子のキャリア』 海老原嗣生 ちくまプリマー新書
 女子学生は必読。もうこれを読まずに就活するな、社会人になるな、と言っていい好著。女子学生は総合職か一般事務職かで悩むが本書はそのどちらも対象。使い捨てられない「複線」の事務職とは?男性に負けない総合職の意外なキーワードは「叱られる量」?学生時代はもちろん、社会人になったあともしばらくは手元に置いて自分のキャリアを考えるうえで参考になる。

◎『働きママン1年生』 おぐらなおみ メディアファクトリー
某有名漫画のタイトルとかぶせているが、内容は働きながら育児もこなす女性のエッセイ漫画。会社で働きつつ育児も、という設定が今までになかった。今の女子学生の10年後にはどう考えても主流になる見込みなので注目に値する。
育児と仕事の両立は女性の社会人にとって大きな課題。2012年現在でもうまく行っていない部分があるはこの漫画からも明らか。そして、昔よりは大きく改善されているのも確か。さらに改善し育児と仕事の両立が可能にしていくには何が必要か、働く女性社会人は何を考えるべきか、再認識するうえでも好著。続編の『働きママン2年生』と合わせてどうぞ。

『なぜ、20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか―「キリンフリー」大成功に学ぶ仕事術』 勝見明、プレジデント社
 ビール会社は若者のビール離れでどこも大変。そんな中、キリンがノンアルコールビール・フリーで大ヒット。その陰には20代女子社員がいた。なぜ彼女たちは成功できたのか、その理由をまとめたお仕事ルポ。先輩の女性社会人の働き方の一端を知る上でも参考になる。

●公務員志望のために
◎『リアル公務員』 町田智弥・かたぎりもとこ 英治出版
新卒1年目の地方公務員が主人公のエッセイ漫画。主人公を指導する上司の吉田係長だけがなぜか猫キャラだが、はまり役とも言える。公務員の知られていない日常(たらい回し、リスク対応など)がよく分かる。最後は醍醐味のエピソードも。エッセイ漫画にしては公務員出身の原作者によるコラムが多いのも好印象。

◎『公務員試験のカラクリ』 大原瞠 光文社光文社新書
公務員試験予備校で指導していた著者による公務員試験のマニアックな世界を解説。範囲が広い理由から国家公務員Ⅰ種の官庁訪問の不思議さまで裏話が満載。これ読んでいると公務員試験が意外に楽そうな気になるのは気のせいか?民間企業か公務員試験かで悩む学生も参考になる。

『県庁おもてなし課』 有川浩 角川書店
 観光が大事と言いながら予算がゼロに近い、高知県。専門部署・おもてなし課を作ったものの、やることなすことちぐはぐで大苦戦。そこに放りこまれた主人公の若手職員も右往左往。そんな中、ある作家がヒントをくれて話が動き出す…。公務員と地方の観光振興をテーマとしたビジネスノベル。公務員志望なら高知県庁を受けるかどうかは別として一読をお勧めしたい。

●海外に出ていきたい
『外資系企業がほしがる脳ミソ』 キラン・スリニヴァス ダイヤモンド社
外資系企業で実際に出題された採用問題60題とその解説本の日本語訳。数学力と考察力ないと解けない問題がズラリ。例題「3時15分、時計の長針・短針の角度は?」に即答でゼロ度と答えた人はとりあえず読むべし。

◎『オックスフォード大学・ケンブリッジ大学の入試問題 あなたは自分を利口だと思いますか?』 ジョン・ファーンドン 河出書房新社

『爆笑!英語コミックエッセイ 日本人のちょっとヘンな英語』デイビッドセイン・中野きゆ美、アスコム
趣味の質問に「ウインドウショッピング」と答えたつもりが相手はドン引き。変な英語を花咲いために。

『よしたに&源のやってみよう ビジネス英語』 よしたに、成美堂出版
『オタリーマン』で人気の著者による英語マンガ。英語が苦手でもビジネスシーンでの話し方をわかりやすく。CDもついているので勉強用としても。

◎『新入社員は外国人』 小平達也・ヒラマツオ、PHP研究所
給料日には金額教えろ。正月休み明けにもすぐ休む。外国人社員の日常をまとめたエッセイ漫画。ワガママ?いーえ、ちょっとした文化の違い、それを知るために。
# by reiji0 | 2012-10-29 11:20 | 日記

5月講演のお知らせ

●桜美林大
5月16日(水)17時~18時30分
場所:桜美林大学・学而館ラウンジ
タイトル:新入生応援プロジェクト
…新入生の大学生活の悩みなどを先輩学生と私がお答えします。コーヒーも出るそうです。

●関大タイムス・関西大学生協
5月21日(月)17時~18時30分
場所:関西大学千里山キャンパス凛風館3階・大学生協会議室
タイトル:『大学の思い出は就活です〈苦笑〉』にならないための大学生活の過し方
講演者:石渡嶺司・浜村寿紀
…次に紹介する関学生協講演と内容はほぼ同じ。共演者は去年から一緒に講演する機会が多い浜村さんです。中身は大学生活ネタ。主催は関大タイムスという学内サークル。関西大生協さんは協賛という形になっています。
 関学講演と同様、「大学から社会人まで苦笑されずに済む文章の書き方・小ネタ集」を参加者特典としてプレゼント。

●関西学院大生協
5月22日(火)17時~18時30分
場所:関学会館・翼の間
タイトル:『大学の思い出は就活です〈苦笑〉』にならないための大学生活の過し方
講演者:石渡嶺司・浜村寿紀
…この時期、しかも大学1、2年生が本当に集まります?としぶる生協ご担当者を説得しての開催。
 関学会館・翼の間は普段、学生が立ち入らない場所らしく、分かりづらいので当日はご注意ください。
 関大講演と同様、参加者特典として「大学から社会人まで苦笑されずに済む文章の書き方・小ネタ集」をプレゼント。
 関学生協さんのサイトには「小冊子」となっていますが、要するにA4のプリントです(苦笑)。ただし。10ネタ以上、文字数は最低でも1万字は軽く超えます。すでに2ネタ(あ、間に合うかな…)で5000字超えているし。

●紀伊國屋書店新宿南店
5月25日(金)18時30分~20時
場所:紀伊國屋書店新宿南店3階ふらっとすぽっと
タイトル:『アホ大学のバカ学生』ライブトーク(仮)
講演者:石渡嶺司・山内太地
※後日、ユーチューブで閲覧可能
…『アホ大学のバカ学生』共著者・山内太地と一緒に大学・学生事情をあれこれと話します。

 いずれも、入場無料。事前予約なしでも他大生・社会人でも入場できます。ご参加お待ちしております~。
# by reiji0 | 2012-05-07 14:28 | 日記

 ぼちぼち講演と『最辛大学ガイド』の宣伝など、と思っていたらこちらの方が面白いので。

 私の知人のそのまた知人(つまり他人とも言う・笑)である佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長はアイデアマンとしても有名です。直接、面識があるわけではないのですが『首長パンチ』(講談社)は公務員志望の大学生・高校生に読んでほしい良書。

 この樋渡市長がCCC(ツタヤ経営)と提携し新図書館構想を発表しました。
 共同通信記事はこちら


 発表の際、ユーストで樋渡市長が
「貸出情報は個人情報には当たらないというのは僕の持論」
 とコメント。
 これがもとで個人情報の軽視か、と樋渡市長のツイッターアカウントは炎上しました。

 主な批判は次の通り。
●個人情報の軽視もはなはだしい
●「図書館の自由に関する宣言」を軽視している
●公共機関を民間企業に任せていいのか
●結局、予算を削減したいだけ
●やり方が独裁的

 ま、大体、このあたり。ここでCCCとの提携構想の是非についてはおくとします。
 私は面白い発想だと思いますし、前例のないことですから、やってみなきゃ分からないわけで。

 興味深いなあと思い、かつ、学生さんにも色々と調べたうえで自分のキャリアに生かしてほしいと思う切り口がいくつかあります。

1)法律論
 ネットで一番炎上している個人情報保護の問題ですね。樋渡市長のブログをよく読むと軽視していないことが明らかです。
 「図書館の自由に関する発言」の「第3 図書館は利用者の秘密を守る」を厳密に適用するとひっかかりそうです。が、こちらの最新の改訂は1979年。30年以上前の解釈が現代も通じるのか、というのもツッコミどころ。
 公共図書館がこの宣言をゆるく解釈する程度でいいのか、それとも厳密に適用しなければならないのか、というのも切り口としては面白いですね。
 司法業界や公務員志望の学生は法学部の先生に質問するといいでしょう。

2)行政論
 これもネットで炎上している批判の一つ、「予算削減」がポイント。どこの自治体も税金の運用は適格にしたいと考えていますし、ムダ遣いが許されないのは誰もが納得するところ。
 予算削減はサービス低下につながることが多々あります。一方、予算削減・サービス向上につながった例もあるはず。では、その例は何か、というのが公務員志望者なら気になりません?日本だけでなく海外の事例も含めれば、結構ありそうな気がします。
 指定管理者制度でCCCを指定管理者にしようとしているところも興味深いですね。民間の活力を導入使用して始まった指定管理者制度は結局、自治体の外郭団体しか応募できない事例が多数を占めています。これも何がまずくて、うまくいっている(おそらく少数)事例はどこか、など調べていくと面白いでしょう。

3)ネット論
 ようやく本題にたどりついた(笑)。
 樋渡市長の一部のコメントだけでツイッターアカウントが炎上。さらにブログの
「もうTwitterは議論する場じゃ無いよね。2ちゃんねる化してる。その点Facebookはやはりまともでしたね。やっぱり、実名が一番」
 とのコメントにも批判が殺到。

●「日本ツイッター学会長」を名乗る人が、「Twitterは議論を深めるには適してない」との発言はおかしい

 なんか、こういう批判が出ること自体が私は「2ちゃんねる化」だなあと思うわけです。
 学会を名乗ったからと言って、批判コメントがダメ、一方的な賛美のみ許されるなんて誰が決めたのでしょうか。
 学会内でテーマそのものへの批判論さえ許されないのであれば、それこそテーマそのものへの冒とくというものでしょう。テーマそのものへの批判論を徹底的に封じこめた原子力工学関連の学会が結果として福島原子力発電事故の前ではただただ無力だったことを多くの人は知っているはずです。

 私はツイッターだけでなく、フェイスブックでも議論はことごとく敬遠するようにしています。自分にとってはあくまでもゆるーくつながるツール。それと仕事と関係あるなしに関わらず面白そうと思えばそこから人間関係を広げるためのツールでもあります。
 なので、批判コメントに対しては「貴重なご意見ありがとうございます」。議論ふっかけ気味のコメントに対しては「そうですね」「参考にします」などで強制終了。ええ、誠実さのかけらもございません(笑)、だって面倒だし。
 なので、樋渡市長や私の相方・山内太地などがSNSで議論をしているのを見ると、すげー、絶対俺には真似できねーと思うわけです。

 議論自体が嫌いというわけではありません。むしろ好き。それと一時、SNSでも議論可能と思っていた時期がありました。
 それが今はSNSでの議論をことごとく敬遠しているか、というと、同じレベルかどうか、というのがSNSでは不明瞭だからです。私からすれば実名のフェイスブックでも同じ。

 例えば、
「地域振興のための大学誘致をしたい」
 との議論が出てきたとしましょう。樋渡市長はそんなこと言いそうにないですが、まあ仮に、です。
 これが直接会っての議論なら、地域振興を名目にした大学誘致がことごとく失敗している前例を知っているかどうか、などがちょっと話せばすぐ分かります。あるいは、こちらが知らない情報、例えば自治体の都合などを開陳してくれるかもしれません。
 会えばいくらでも話が弾むでしょう。それがSNSだと私は正直、期待できないのです。

 というわけで今後もSNSはどう言われようと、私はゆるーく使っていく所存です。
 あ、ネット論としては、このSNSの使い方なども調べていくと面白いかな、と。
# by reiji0 | 2012-05-07 10:22 | 日記
 『大学の思い出は就活です(苦笑)』の発売前後から20以上の生協を訪問した石渡です。
 多少効果あったのか、アマゾンでの絶不調とは裏腹に生協では好調のようです。
 こういう話をすると「なんでそこまでするの?」と言われます。私からすればやって当たり前なんですが、だんだんと「印税生活」への誤解が根底にあると分かってきました。

 印税生活、というと
「印税が入って笑いが止まらない」
 というイメージを多くの方はお持ちです。

 が、これはある部分だけしか見ていないわけで。私の見たところ、「印税生活」には4パターンほどあります。

パターン1:出した本の複数冊が10万部越え。印税だけでも十分な年収が確保できる。
パターン2:出した本は初版止まりがほとんど。印税はお小遣い程度にしかならない。が、本業が他にあって、商業出版は、箔付けになる。
パターン3:出した本の複数冊は2万部を越えるが、10万部越えはゼロか数冊程度。本業が他になく、印税が収入の相当割合を占める。
パターン4:出した本は初版止まり、かつ、刊行点数が少ない。印税はお小遣い程度。本業を雑誌記事など他に置いており、生活はどうにかなる。

 パターン1は、有名な小説家やノンフィクションの世界だと過去にヒット作を出した方、例えば山田真哉さん、城繁幸さんなどが有名なところ。
 このパターンまで昇華すると、著作が本業でも結構、裕福な生活を送れます。テレビ・ラジオもレギュラー出演の話は来るでしょうし、自治体・企業主催の講演も結構来るでしょう。講演料もまあ二桁越え、雑誌連載も途切れることなく、書籍企画もちょこちょこ来ます。
 さらに昇華すると、森永卓郎さんのようにテレビに出ずっぱりになるか、猪瀬直樹さんのように政治家に転身するか、など、パターンは色々ですがそこはまあ置いておきます。

 パターン2はコンサルタントなどに多いですね。
 出しては外すの繰り返しで売れず、粗製濫造と批判されてもどこ吹く風。本業が他にあるので、印税がそれほど多くなくても生活には影響がありません。

 パターン4は新人ライターによくあるパターンです。当初の意気込みに反して本は案外売れない、だけど雑誌記事執筆がメインでそちらの原稿料が収入の大半を占めています。大変ではありますが、印税は基本あてにしていない、という点ではまあパターン2と同じで気楽です(そうでない人もいるだろうけど)。

 問題はパターン3。これ、私が当てはまります。ヒット作があって、そこそこ出版企画が来たり、こちらが持ち込んでも門前払いということはなく、毎年何冊かは出せる、だから雑誌記事はメインにはしづらい、という状態。
 これ、事情を知らない人からすれば
「著作がいっぱいあっていいですね~」
 まあ出版の機会に恵まれているという点ではありがたいです。が、収入という点では相当きついです。
 1冊書き上げるのに最低4か月として、初版1万部・定価800円・印税率10%だと80万円。月20万だと牛丼屋とかコンビニでフルに働けばいい勝負ですよね?
 しかも、コンビニだと交通費とか制服などの経費は雇用者持ちですが、書き手の場合、交通費も経費も完全に自己負担。それは税務申告のとき経費として落とせるじゃないか、という反論もあるのでそれを差し引いても牛丼屋・コンビニバイトと同レベルですよ?
 もちろん、出した本が当たれば、「倍率ドン!さらに倍」(元ネタはクイズダービーとか説明しても古すぎるか…)てなもんで、収入は一気に増えます。先ほどの計算で増刷1万部なら、印税は累計160万円。おお、月あたり40万円。
 ところが、そうそううまく行かないのが出版業界。
私の場合は以下の通り。

●大当たり
『就活のバカヤロー』(2008年)…累計12万部(共著)
●中当たり
『15歳からの大学選び』(2004年)…累計2.6万部
『最高学府はバカだらけ』(2007年)…累計5.5万部
『アホ大学のバカ学生』(2012年)…累計4.5万部(共著)
●小当たり
『15歳からの大学選び トレンド業種志望編』(2005年)…累計1.4万部(共著)
『転職は1億円損をする』(2008年)…累計1.35万部
●増刷なしもほぼ完売
『時間と学費をムダにしない大学選び』(2008年)…1.5万部
『進路図鑑2010』(2009年)…2万部
『時間と学費をムダにしない大学選び2011』(2010年)…1.5万部
『時間と学費をムダにしない大学選び2012』(2011年)…1.5万部
●外れ
『学費と就職で選ぶ大学案内』(2003年)…0.6万部
『強い就活』(2009年)…2.3万部
『ヤバイ就活』(2009年)…1万部
『就活のバカタレ!』(2010年)…1万部
『就活のしきたり』(2010年)1.2万部
●刊行2か月以内
『大学の思い出は就活です(苦笑)』…初版1.2万部
『最辛大学ガイド2013』…初版1.5万部

 刊行2か月以内の2冊は別として、増刷した本を「勝ち」、増刷なし・ほぼ完売を「引き分け」、売り上げ不調を「負け」とした場合、私は6勝5敗4分けとなります。うーん、微妙(笑)。
 おそらく、私が出版企画の話を持っていけば一度は話を聞いてくれる出版社がほとんどでしょう。で、ある程度は通ると思います。現に今年秋~来年春ごろ刊行の話、すでにもう動いていますし。
 出版の話が通る、ということはその分だけ雑誌記事をメインに、という話から遠ざかります。それでいて、出した本が売れないとコンビニ並み。もうお分かりですね?私が今いるポジション「パターン3」は「印税はお小遣い程度」で十分のパターン2・4でもなく、「印税がたくさん入ってくる」のパターン1でもありません。文字通り「印税で生活している」、言い直せば「印税が入らないと生活が成り立たない」状態なのです。
 そういう状態であれば、本を売ることに熱心になって当たり前です。特に、3月刊の『大学の思い出は就活です(苦笑)』は、私がい事前に懸念した通り、就活本と誤解されています。大学生活本ですから、と訴えるためには直接行くしかないわけで。
 ちなみに、講演はパターン1に入れば企業・業界団体・自治体主催のものがどんどん来て、いい金額、ぶっちゃけると2ケタもらえます。が、私の場合、本の販促とセットなので交通費程度。学生主催だとタダです(それでもいいと光文社新書・ちくま新書に明記しましたし)。
 さすがに詳しい金額は控えますが、そんなわけで、ライターになって以降の年収は『就活のバカヤロー』バブルに沸いた(笑)、2008年を別とすれば同年代サラリーマンといい勝負、下手すれば負け、というあたりです。
 ときどき「印税がたくさん入って笑いが止まらないでしょう」と言われますが、あのそこまでではないですよ、という備忘録として今回は書いてみました。

 高校の同窓会でもよく言われるのですが、そういうときは

「同窓会には顔を出せるほど稼いでいるし、借金を申し込むほどにはひどくない。だけど、『よっしゃ今日は俺のおごりだ』と言い切れるほどには儲かっていない」

 と答えると大体は納得してくれます。

 あー、だけど、うちの高校の同窓会、ラグビー部・柔道部出身者がやたら多いせいか、よく飲むんですよね。この間なんか、午後3時からスタートで4次会は深夜3時くらいまでって、お前ら12時間も飲み続けてどうするよレベル。
 アルコールに弱い私はビール1杯、ウーロン茶3杯につまみちょっと食べて8000円って何の罰ゲームですか状態。

業務連絡:北嶺高校同窓会関係者の皆様へ
石渡嶺司は同窓会があれば顔を出せるほどには稼いでいますが2次会以降に参加し続けるほどには儲かっていません。ついでに体力もないのでご勘弁を。
# by reiji0 | 2012-05-01 00:38 | 日記