ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


by reiji0
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 先週金曜日は九州大学へ。ちょっと面白いネタを仕入れてきました。
 さて、その際、利用したのがJAL。何かと不祥事続きのJALですが、マイレージも結構たまっていたし、特典航空券に換えた、ということもありまして。

 JALは昨年に旧JASと経営統合しましたが、そのJAS、一時期は普通シートの他に、レインボーシートとスーパーシートの3クラス、用意されていました。レインボーシートならプラス1000円、スーパーシートならプラス4000円以上。
 レインボーシートも、なにかあるというわけではないのですが、席は心持ち広め。無駄に体の大きい私にとっては、乗り心地がいいので、よく利用していました。

 そして、現在。経営統合したJALは、スーパーシートを全廃、クラスJという、旧JASのレインボーシートと同様のものを設定しています。
 席は確かに広いのですが、サービスは普通席とそう大差はありません。値段は1000円。
 そうなると、「窮屈な思いをしたくない」私のような乗客は「1000円なら」と考えるのが自然です。
 このため、かなり早い時期からの予約で満席になり、直前だと、よほど閑散期でないかぎりはクラスJの予約は取れません。
 私の場合、利用するかどうかは結構、直前で決まる場合がほとんど。そのため、クラスJを利用したくても、できず、機内で狭い思いをすること、しばしばです。

 一方のライバル、ANA、今も昔もスーパーシートは変わらず。いや、名前は「スーパーシートプレミアム」と変えてはいます。
 こちらは利用料は昔と同じく、やや高め。その代わり、JALがやめた機内食はもちろん、アルコール・スリッパなどのサービスは実施しています。

 私の場合、どちらがありがたいかというと、断然ANAです。何しろ、値段設定がやや高めなので直前まで結構空席があります。そのときの懐具合によって判断できるわけで、毎度毎度、満席でうんざりするよりは、はるかにましです。
 今まで飛行機と言えば私はJAS→JAL派でしたが、近い将来、ANA派に移行する予定。

 そうそう、ANA派に移行するもう一つの要因がありました。それは羽田空港のアクセスである東京モノレール
 これまではJALもANAも同じ、「羽田空港」が始発でした。ところが、新ターミナル開業により、始発は羽田空港第2ビル駅になりました。こちらを利用するのはANAですが、そうなると、羽田空港第1ビル駅を利用するJALは、途中駅となり、帰りに座りたくても座れない羽目になります。
 JALの営業妨害をするわけではありませんが、近々、飛行機を利用される方はご参考までに。
# by reiji0 | 2005-05-29 22:31 | 日記
 本日は法政大・自主マスコミ講座の取材。
 法政大学内で教職員が一体となって学生のマスコミ就職を目指す自主ゼミです。
 話には聞いていまして、拙著でも取り上げたことがあったのですが、本日が第一回。
 各コース合同でもあったのですが、いやすごい。
 何が凄いかと言うと、体育会系のノリで厳しいこと、厳しいこと。
 自主ゼミとは言いながら、参加学生はスーツ着用。ペットボトルを机に置いていると

 講師に失礼だからしまいなさい

 あるいは成績を発表していってワースト3も発表するのですが

 正直、この点数はひどいと思う

 と結構、きついことも担当する教職員は学生に浴びせます。
 しかし、じゃあそれが間違いで学生がかわいそうかと言うとそうではありません。
 話を聞くときにペットボトルをしまうとか、そのあたりは当然と言えば当然のことです。

 それができないまま、社会人になり三十路を越える人はいくらでもいますが、そういう方がいくらマスコミなり、ライターなりを目指しても無理なんです。
 だって上司や同僚や取材先から嫌われて仕事になりませんし。

 まあ、そのあたりに気付かない人は、悪意があるわけではないんでしょうが、気付かないんですねえ。
 もっともできるだけ早いうちに気付くか、周囲が強く指摘すればある程度までは矯正できます。法政大の自主マスコミ講座などはまさにそれで、こういう講座を受講できる学生がそのことに気付いているかどうかともかく、私はうらやましいですね。
 自分の学生時代に、自分の在籍した大学になぜなかったのか。
 ただ、この法政大・自主マスコミ講座、職員の熱心さに支えられている部分もかなりあるので他大学は真似しようとしても難しいでしょう。
# by reiji0 | 2005-05-22 00:06
 現在、AERAの新企画(と言うか連載、詳細はミクシイで)と書籍の新企画立ち上げで、色々動いています。
 このうち、後者は、早い話が『なるには』シリーズの改良版なのですが、先日、その旨を伝えたところ、某社の企画会議でものの見事に落ちてしまいました。
 実は書店の学参担当から評価されている社なので、がっかり、まあ勝敗は兵家の常、プレゼン敗退はいくらでもある話で次の社でまた頑張るしかありません。
 敗退理由はいくつかあるのですが、そのうちの一つが、やはり『なるには』シリーズ。どうも、部数としてはぱっとしておらず、その改良版をわざわざ出す意味があるのか、と言うところがひっかかったとか。

 ご存知ない方のためにご説明しますと、ぺりかん社が職業を紹介する、『なるには』シリーズというものを古くから刊行しています。
 職業をうまくまとめているシリーズで、高校の図書室や進路指導室には全部、ないしは人気どころは揃っているはずです。
 『13歳のハローワーク』で火が付いた、いわゆるキャリアもののさきがけとも言えるシリーズで、高校関係者の評価は高いとも聞いています。

 しかし最近は部数がぱっとしないとのこと。まあ確かに、いくつかの理由は考えられます。

理由ⅰ:細分化しすぎている
→120冊以上出ています。医療系だけでも、医師、看護師、歯科医師、獣医、言語聴覚士、歯科技工士、保健師…。医師と獣医をまとめるのは無理があるにしても、細分化しすぎていて、読者に広がりがありません。

理由ⅱ:情報更新が古い
→1冊立ち上げて、それから数年ないし10年はそのままです。情報はどんどん変わりますが、その変化に書籍はついていけません。情報が古いと読者は古臭さを覚えて敬遠してしまいます。
 もっとも、120冊以上のシリーズを毎年更新していたら、編集者が過労死してしまうので無理ですし、ましてそこまで売れないので難しい問題です。

理由ⅲ:著者が専門家/大学情報が少ない
→著者はその分野に詳しい、専門ライターか専門家が担当。そのせいか、各職業の細部はかなり丁寧にフォローされています。高校関係者が評価するのもそのあたりでしょう。
 しかし、読者はあくまでも高校生です。彼らの第一目標は大学合格、そしてその先にある大学生活です。ならばそのあたりを書くべきですが、全160ページ中、大学関連のページは10ページ程度しかありません。
 「イメージだけで学校を選ばない」なんてアドバイスはわざわざ書籍を買わずとも、知っていることであって、読者に対して不親切と言わざるを得ません。

 まだいくつかありますが省略。じゃあ、そのあたり、どう変えたらビジネスになるか、というのをまとめるのが企画書です。
 有力候補が脱落してしまったので、仕切りなおし。この時点では原稿料は発生しませんけど、これも仕事。さーて、どうやってだまくらかす、もとい、納得させたものか。
# by reiji0 | 2005-05-20 22:49
 週刊文春の最新号で『MASTER キートン』の絶版についての記事がありました。

超人気マンガ「マスターキートン」が突如消えた「不可解な理由」

 ここ最近は読み返してはいませんが、浦沢直樹氏の名作の一つと言ってもいいでしょう。連載終了後はアニメ化され、マンガとは違った雰囲気で多くのファンを魅了した作品でもあります。
 詳しくは記事に譲るとしますが、漫画家(浦沢直樹氏)・編集サイドと原作者のトラブルによるもののようです。
 漫画家としてはマンガを描く以上は自分の作品という思い入れが強いですし、原作者を付けるからには、それなりのものを求めます。ところが、この原作者は十分なプロットを提供できず、卯漫画家・編集サイドにすれば「途中からこちらがほとんど全部やることになった」。
 一方、原作者にとって、そうした動きは「自分の働きが認められず、チームから外されている」と疎外感を覚えることになります。
 そうしたもつれは当然、印税の取り分をめぐる争いにもつながります。さらにこの原作者が物故されたことで、感情のもつれは解消されないままになり、それが絶版につながったようです。

 漫画家と原作者の関係を考えさせられる事件ですが、漫画家vs原作者だとやはり漫画家に分があります。
 仮に原作者がいなくても、漫画は質はともかく成立します。原作者は漫画化できなくても、小説なりノンフィクションなりにまとめればいいだけのことです。
 一方、いくら原作者にやる気があっても漫画家がその気になってくれなかったり、漫画として展開する能力がなければ漫画という作品は成立しません。
 物故された方を悪く言うのも何ですが、もうちょっと譲歩できなかったのかな、と。

 もっとも、私は編集サイドの対応も疑問です。仮に原作のプロットが不十分だったなら、編集サイドがフォローするなり、原作者を降板させるなりの方法があったはずです。せっかく、数多くのファンを獲得し、漫画は言うに及ばず、文庫本化すればまた相当部数が販売できた、ビジネスチャンスを逃すことになったのは不手際以外の何者でもないでしょう。
 なんて書いていると小学館の仕事がなくなりそうなのでこの辺で。
# by reiji0 | 2005-05-19 23:04

Def Techと田島陽子教授

 ここ数週間、私のCDラジカセは延々とDef Techが流れています。

 最初は横浜ゴムのコマーシャルで、なんかいいなあ、と思いまして。このコマーシャルに使用された曲が「My Way」。

 地に足付け 頭雲抜け 進む前に前に前に
 手をつなげば怖くないから そこまでお前は弱くはないから
 でもいつまでも そばにいないから
 Belive my way my way my way

 「手をつなげば怖くないから」と言っておきながら「いつまでもそばにいないから」と突き放すあたりが、面白いと言うか、「まあ、そんなものだよ」と妙に納得して延々と聞いてしまっています。
 音楽もハワイアンとジャパンとジャマイカを掛け合わせたジャワイアンレゲエという音楽に疎い私には初耳のジャンルですが、妙に聞きやすい音楽でもあります。

 このDef Techの1stアルバムには「Quality Of Life」という曲が入っています。

 今の今の今まで 女性は差別されてて
 耐えて 堪え我慢して
 乗り越えてきた流れ
 変える時が来たんだぜ 今顔を上げ立ち上がれ
 腕高く揚げ 女であることに誇りを持て
 到底叶わぬ夢だと思ってもがっちり握りしめゆけ
 女という文字は祈る姿 形からできた文字
 もし願いが叶うのならば大きなことを求めて
 この奴隷制から逃げて見つけて
 知らぬ未知の道を

 女性差別に対してかなりストレートなメッセージでもありますが、歌詞カードの終わりのスペシャルサンクスに法政大・田島陽子教授の名前を発見。
 どうやら、 Def Techの1人が法政大に通っていたようです。田島陽子教授と言えば、過激なジェンダー論で有名で嫌悪感を示す人も少なくありません。
 私もあまり好きになれない方ですが、大学教育がミュージシャンに形は違えどインスパイアしている好例でもあります。
 あの過激な主張が、Def Techという媒介を経ると

 女という文字は祈る姿 形からできた文字

 という、うまい歌詞に変わるのか、と感嘆を覚えずにはいられません。
# by reiji0 | 2005-04-14 23:52 | 日記
 仕事がないので、部屋の掃除を鋭意進めております。どうせ、花見会のときは乱入されそうな気もするし。

 しかし、数年、大掛かりな掃除をしていなかったこともあり、埃はすごいわ、いらないものは多いわ、いやなかなか大変です。
 しかも、探していたもの、きれいに忘れていたもの、いらないものが会わせて出てきます。意外に多かったのは大学グッズ。
 ろくに使っていないボールペンはじめ、文房具が今のところ、紙袋4つ分。今度の花見会にご参加される方、どうぞご自由にお持ち帰りくださいませ。どうせ、フリーマーケットに出店したところで、参加費の方が高くつくはずですし。

 そもそも、私の部屋は屋根裏とは言え、13畳の広さがあり、きちんと整理していればかなり余裕があるはず。それが出来ないのは不要のものが多いせいでもあります。
 そこで今回、不要なものをどんどん捨てています。前回、ゴミ袋23袋とお伝えしましたが、現在は30袋を突破しました。一体、どんなゴミ屋敷・部屋に住んでいたんだか。

 邪魔といえば、タカラのなんちゃってビールサーバー。ほら、缶ビールが生ビールのように泡が出る、というあれですよ、あれ。
 出てきたのが2002年でしたか、あのときはものすごいブームになりまして、調子に乗ったタカラが、電池式のスーパー版を出したところ、こちらも好調。
 さらに調子に乗ったタカラは釈由美子を起用して

 「釈がお酌」

 を出しましたが、こちらは不評。さらに、ティッシュを引っ張るたびに声が出るティッシュカバーを出しましたが、これも不評。
 だって、女性バージョンなんてものがありまして、引っ張ると

 イヤーン

 となまめかしい声。そんなもの、一般家庭が買うわけがない。何の因果か、この女性バージョンが部屋に埋もれていまして、速攻で処分。

 それから、過去の仕事の残骸も数々発掘。4年前、まだ出版業界に入る前の企画書も出てきたのですが、やはり大学ネタ。
 しかし、タイトルが

 シューキョーからはじめよう

 って、わけがわかりません。大学ネタでシューキョーはないだろう、自分。どうやら「趣味と興味」から大学選びをはじめよう、という意味で「シューキョー」らしいのですが、それは違う、と。
 そんな企画書が通るわけがありません。汗顔の至り、とはこのことですね。

 古いメモや企画書を読むと、そのときの状況を色々思い出します。赤面することもあるのですが、そう言った欠点を含んでこその自分なので、そうしたものはファイルして保存することにしました。
 よく、企画書でも原稿でも、一晩寝かせろ、と言いますが本当ですね。何しろ、この「シューキョー」企画書を書いたときは

 これでベストセラー間違いなし

 と信じていたのですから。いやあ、盲目な自信と言うのも怖いものです。
# by reiji0 | 2005-03-30 21:59 | 日記

文部科学統計要覧の変化

 ここしばらく宣伝ネタが続いたので、久々に大学ネタを一つ。
 私が愛用しているデータ集が文部科学統計要覧。大学・教育問題を語る上で必要なデータがまとまっていて、しかも価格は500円。白書も読み応えありますが、価格が2000円台なのが難点。

 毎年1月末に新年度版がでるのですが今年は忙しさにかまけて買うのを忘れ、2月末にようやく購入。ぱらぱらと読んでいると、やはり気になるデータがいくつか転がっています。

 まずは大卒の就職率。15年の55.1%から微増して16年は55.8%。就職状況の悪さは一昨年で底を打ったと言えるでしょう。

 就職を気にする大学にとっては朗報ですが、こちらは耳の痛いデータ。高校卒業後の大学進学者は11年に60万人だったものが15年は57万、そして16年はついに55万人。大学進学率は前年比0.7%増の45.3%とは言え、楽観できる数字ではありません。そう言えば、今年の私立大は軒並み志願者を減らしたと聞いています。

 一方、専門学校は19.2%。高校卒業後の進路としては、14年に就職を追い抜いて以来、いまや大学に次ぐ進路として定着したようです。

 ところで16年度版と17年度版を読み比べてある変化に気付きました。それは高校の卒業後の進路に「一時的な仕事に就いた者」という項目が登場。今までは「左記以外の者」という項目で大学進学・就職以外の家事手伝い、外国の大学等進学、進路未定、という項目にまとめられていました。
 文部科学省もようやくフリーターの存在を認めたのか、しかし2万7千人という数字は正直、疑問に思わざるを得ません。だって高校卒業者のわずか2.2%ですよ?高校によってはこの割合がもっと高いはずで、就職者とどう分けたのか気になるところです。

 統計要覧に話を戻すと、大学のページには卒業後の進路として「専修学校・外国の学校等入学者」という項目が登場。こちらは卒業者54万人に対して1万2千人。大学院(本当は大学院だけでなく学部・短大も含むのですが事実上は大学院と言っていいでしょう)進学率が過去最高の11.8%。専修学校等進学率は2.2%。合計すると14%が大学卒業後もどこかで勉強を続けることになります。就職課関係の方はこうした現実をとうの昔にお気づきのはずでしょうが、今後は就職対策だけでなく、この進学対策にまで手を広げる必要があるでしょう。

 ところでこの進学・就職者をあわせると69.8%。じゃあ残りはどうなのかと言えば、臨床研修医8千人を除けば「一時的な仕事に就いた者」「死亡・不詳」「左記以外の者」のいずれか。私はこの3項目を「ニート・フリーター3ライン」と勝手に呼んでいますが、それで3割というのはやはりまずいのではないでしょうか。

 ともあれ、1冊あるだけでニート・フリーターから大学・教育問題まで偉そうに語れる『文部科学要覧』、1冊500円とお買い得。大き目の本屋の政府刊行物コーナーにあるはずですので是非お求めを。

【業務連絡】
 文部科学省関係者の方、『文部科学統計要覧』の宣伝をしたので部数増加の際は手数料をひとつ。
 あと各種学校の卒業者30万人(入学者10万人)は自動車教習所を含めるにしてもアンバランスすぎるのでどうにかしてください。
 と言うか入学者を「4~5月」、卒業者を「4~3月、通年」って、データの意味がないような気が。
# by reiji0 | 2005-03-08 09:46