ライター(大学ジャーナリスト)石渡嶺司のブログ


by reiji0
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就職協定の変遷

 ディスカヴァーの草稿とPHPの草稿を鋭意準備中。
 昨日は国会図書館で調べ物をしていました。昭和26年(!)の就職ガイドなどマニアックな資料も発見。

 ところで、以前、某大学理事に取材して就職の早期化が話題になったとき、

 「僕が学生のときも早かったけどね」

 と言われ、何か話がかみ合わないな、という思いをしていました。早期化なんて、最近の話ではないか、と。

 ところが、調べてみると、就職協定もずっと続いていたわけでなく、就活時期も相当動いていたようです。近年と同様、3年生から開始という時期もあったようで。

【就職協定と就職開始時期の歴史】
 1952年 文部省通達で就職協定開始
 1957年 選考開始、10月10日(4年生)に
 1960年 岩戸景気で青田買い傾向強まる
 1962年 日経連 就職協定野放し宣言/選考は7月1日から開始
 1963年 早苗買いと呼ばれるほど早期化
 1965~1974年 協定が有名無実化。3年生12月から会社訪問開始、4年生5月に選考の終盤という2000年代とほぼ同じ状態
 1975年 オイルショックで就職激減。会社訪問9月1日(4年生)、選考開始11月1日
 1976年 会社訪問10月1日、選考開始11月1日
 1978年 協定遵守委員会設置
 1981年 労働省、就職協定から撤退を宣言
 1982年 就職協定、紳士協定に
 1985年 日経連専務理事、協定廃止宣言
 1986年 新協定発足、会社訪問8月20日、選考開始11月1日
 1987年 会社説明会8月20日、会社訪問9月5日、内定開始10月15日
 1989年 会社訪問・説明会8月20日、内定開始10月1日
 1997年 就職協定廃止
 2003年 就職倫理憲章スタートも事実上ザル/3年生秋頃スタート、2~4月選考という現在の状況に
 2009年 大手ナビサイト、3年生夏休み前に運用開始

 1970年代から1996年までは、就活時期は4年生の4・5月頃から秋にかけてでした。それが今は、3年生秋ないし夏前(インターンシップ)スタートということですから、まあ早いですね。

 途中まで入っていた労働省がなぜ撤退したのか、そのあたり、いずれ調べてみます。
 就職協定があった1970~1990年代も、実際には6~7月には動き始めていました。
 こういう歴史を見て行くと、罰則付きの法律で就活時期を定めないと、同じことの繰り返しのような気がします。単純に就職協定を復活すればよい、という話ではないでしょう。
by reiji0 | 2009-08-21 02:38 | 『就活のバカヤロー』